区の公文書管理について伺います。
昨年4月、区の公文書管理条例が施行され、区の公文書管理も新たな段階に入りましたが、管理体制の構築は道半ば。なお検討を要する課題も少なくないと認識しています。

そこで本日、私から問いますのは、まず専門人材の確保について
次いで公文書の長期保存にふさわしい施設の質についてです。

まず専門人材の確保についてです。
区の公文書管理のあり方について私からは、平成24年9月の決得同25年9月の決得同29年6月の本会議同30年11月の本会議、さらに昨年3月の予特と、繰り返し改善を求めてまいりました。

平成30年11月の一般質問ではアーキビズム等を学んだ専門人材確保の必要性を取り上げ、その独立した配置についても見解を尋ねています。

その際、区からは「今後、公文書館・機能を検討する中で、その専門性が発揮できる環境を具体化してまいります。」とご答弁があったのですが、その後の検討状況は見えません。

国ではこの間、公文書を管理する専門家「アーキビスト」の公的な認証制度が開始され、国立公文書館の認証委員会による審査を経て、先月には認証アーキビストの第1期生、190人も誕生しています。
その認証者名簿を見ると板橋区立の公文書館から2人、江東区立の区政資料室から1人の認証が確認できるのですが、残念ながら当区の職員の認証者はないようです。

そこでまず伺いますが区の職員からの応募はなかったのでしょうか?
また区として今後、登用のお考えはありますか?
登用のお考えがあるのであれば、その育成あるいは採用、また独立的配置の必要性についてはどのように考えなのでしょう。それぞれ区の見解を伺います。

お言葉にあった専門人材が能力を発揮できる環境や仕組み、ぜひ確り実現してください。

つづいて、公文書を保管する施設についてです。
昨年3月の予算質疑で区立の船橋公文書庫に、公文書館ではマストアイテムであるガス消火設備がない問題を取り上げました。
先の質疑でもご紹介しましたが、ガス消火設備ついて改めて触れますと、同設備には大きく分けて2種あります。一つは酸素濃度を下げて消火する不活性ガス消火設備。
もう一つは化学反応によって消火するハロゲンガス消火設備です。
いずれのガスも長期保存が可能で、自らの圧力で噴射できるためタイムラグ少なく消火でき、人もポンプも不要。消火の際、収蔵物を損なわないメリットがあります。
これに対し、現在の船橋公文書庫にあるのは消火栓と消火器だけ。おまけに夜間は無人の機械警備です。これでは夜間は初期消火が遅れるうえ、たとえ消火できても公文書を損なう恐れがあると指摘しました。

その際、区からはガス消火設備の導入を検討するとのご答弁が示されたのですが、その後の検討状況を伺うと、同公文書庫はもともと人が出入りする音楽練習室なども兼ねた複合施設であり、公文書の永年保存、長期保存を想定した気密性、高いつくりでもなく、現状で空調があるのは美術品保管庫と楽器保管庫の2カ所だけ。

公文書の永年保存では当然必要となる厳密な温度・湿度管理の機能もなく、気密性の低さから虫やネズミやカビの発生を防止する燻蒸処理にも適さず、果ては、人が出入りする建物の構造上、火災の消火のために、もし、不燃化ガス設備を設けて噴射すれば、建物内にいる人を害す恐れまであるといった課題が見えたということで、ガス消火設備の予算要求を今回は見送ったということです。 以上の説明に誤りはないですか?

だとすれば、船橋公文書庫の機能不全は、明々白々で、きちんと長期保存できる公文書庫の機能の確保は避けることのできない課題でではないですか? この点のご認識と、どう取り組まれるお考えであるのかを伺います。

公文書管理条例はつくったけれど、保管施設はお粗末そのもので、温度変化や高湿度、虫やカビ、火災からも資料を守れないという現状はぜひ変えてください。しっかりとした改善を求めます。

最後に、このところ気になるのは、本庁舎建て替えに伴って本来保存するべき資料の散逸、誤廃棄が各所管課の判断で進むのではないかという点です。
最近、議会図書室でもごっそりと古い資料が捨てられました。「各所管の資料だから」とのご説明でしたが、同じ資料が各所管課に引き継がれていたのかも疑問です。各所管で不用意な誤廃棄が出ないよう区政情報課から注意喚起を求めたいのですが、いかがでしょうか?