砂川 秀樹さん ( 文化人類学者/東京プライド前代表)
上川あやさんが世田谷区議会議員選挙に初当選したときの感動は、今もはっきりと覚えている。しかし正直言って、その頃は、彼女が、これほどまでに、実際に具体的な形で社会を変えるために力を発揮できる、存在感の大きな政治家になるとは予想していなかった。
区民と一くくりに語っても、当然その中には様々な人たちがいる。その一人一人が生活しやすい環境を実現するために、一つ一つ忍耐強く働きかけていく、その彼女の情熱には、頭が下がるばかりである。
彼女には、今まで何度も、私が代表を務める団体のイベントで、壇上での挨拶をお願いして来た。
彼女の言葉は力に満ち、多くの人を励まし、希望を与える。その言葉を必要としているのは、もちろん性的少数者だけではない。今後、彼女の言葉がますます広い層の、より多くの人々に力を与え、社会を変えて行くだろう。
そして何より、彼女は、言葉通りに社会を変えて行く実践者としての政治家である。そのような政治家が、今の私たちの社会でいかに貴重な存在であるか、言うまでもない。