金澤忠信さん ( フランス語講師)
上川あやさんを応援します!
松沢呉一さん ( ライター)
上川あやさんのところには、日々、性同一性障害で悩む人たちからの相談がメールで届く。どんなに忙しいときでも、相手はそんな事情はわからない。
簡単に調べられるはずのことをメールで問い合わせをする人たちだっている。
「自分で調べられることは自分で調べろ。人の大切な時間を奪うな」と私は思ったりもするが、彼女やスタッフはそれに返事を出す。
イタズラが混じっているかもしれないが、それで救われる人がいるかもしれないと思うと無下にはできない。
さまざまな機関では手に負えずに、彼女のところに回されてくる相談もある。
ここが最後の頼みの綱なのである。
区議は区のことをやっていればいいはずだが、それらの多くは選挙民ではない。
当然、選挙権のない中高生もいる。
それだけこの国では性同一性障害への取り組みが遅れていて、その遅れを彼女が補完することになっているわけだ。
彼女が区議になった意義は区民だけの問題ではない。
それと同時に、彼女の存在は、性同一性障害の人々にとってのみ意義があるわけでもない。
そのことはこの4年間、彼女が世田谷区で取り組んできた実績を見ていただければおわかりになるだろう。
かじよしみさん ( アイデンティティハウス)
上川あやさんと初めてお会いしたのは、4年前、同性愛者の集まる街、新宿二丁目仲通りでした。
「二丁目で選挙演説?」と奇異な目で見て通り過ぎる人が多い中で、彼女は一人街頭に立ち、笑顔を絶やさずに、世田谷区議選へのチャレンジをアピールをしていました。
誰もそんなことをしようとも、可能だとも、想像もしていない時に、たった一人ででも行動し、不可能を可能にしていった彼女、そして彼女を囲む方々の、その信念と行動力を深く尊敬いたします。
これからよりいっそう、声をあげにくい人達の味方として、上川さんは、世田谷、東京、そして日本の政治に、ぜひとも必要な方だと思います。
応援しています!
河合香織さん ( ノンフィクションライター)
こんな調査に関する記事を見たことがある。
「虹は何色に見えますか?」
最初は、「七色」だと答える人が大半であった。
しかし、もう一度よく考えてもらうと、「三色」だと答えた人も、「十一色」に見えた人もいたという。
日本では七色が一般的な虹の色も、国によっては五色や二色だとされている国もある。
上川あやも、「思い込みを捨てること」を強く訴えている。
先入観を捨て、自らの目を開いて、社会をもう一度見てみると、違った風景が見えてくるはずだ。
マイノリティが受け入れられる社会は、多数派である人も含め、誰もが生きやすい社会である。
誰かのためにではなくて、私は自らが生きやすい社会にするために、上川あやを応援します。
川辺金蔵さん ( Sexual Science編集部)
「小さな声」を集め,世の中を少しでも変えていきましょう!!
上川さんの一層の活躍を期待します。
びびびさん
都内在住の同性愛者です。
そして、上川さんから「勇気」をもらっている一人です。
「自分」がただありのままの「自分」でいること、そんな当たり前の事を誰もが受け入れ、そして認め合うヨノナカになるためには、きっとこれから、たくさんの時間が必要だと思います。
それでも、小さなことから少しずつ行動して変えていこうという上川さんの姿勢に僕は共感します。
2007年に産声を上げたAQFFは、まだ実績も知名度もない、小さな小さな映画祭です。
そのため、各方面にご協力を請うても話を聞いていただくことすら叶わぬことが多々ありました。
そんな中、上川さんは私たちのことを快く、温かい笑顔で迎えて下さいました。
そしてこちらの話を熱心に耳を傾け、さらには、映画祭が世田谷区ならびに世田谷区教育委員会からの後援を受けられるよう、その場で各部門に確認をとり、担当職員に引き合わせて下さったのでした。
労を惜しまぬ上川さんのご対応は、まさに「ちいさな声、社会にとどけ!」という合い言葉の実践であり、その優しさと行動力に深く感動を覚えました。
思いや望みを、きちんと言葉と行動にしてあらわす上川さんのご活躍に、これからも期待しています!
古田真貴さん
私はあやさんを心の底から応援しています。
私があやさんにお会いしたのは今から3年以上前、大学2年生のときでした。
私自身セクシャルマイノリティに関する問題に興味があり、あやさんと出会うことができました。
気さくにご自身のことやあやさんが問題視していることをお話してくださり、大変心動かされました。
また、そのときはピンとこなかったオストメイトのお話でしたが、昨年から身内が大腸がんの手術以降使い始めたということもあり、身近な問題となりました。
あやさんのお話を聞き、こんな私にも何かできないかと、とにかく自分の周りの人にあやさんのことやマイノリティ問題のことを話しました。
まずは知ってもらうことが必要だと思ったからです。
多数決が絶対正しいとは限らない、マイノリティの方もマジョリティの方も自分らしく暮らせる社会を目指す!
私はそうあやさんから学んだと思っています。
ぜひあやさんをリーダーに、いい街づくりが進んでいけばと願っています。
太田順子さん ( 岩波書店新書編集部)
上川あやさんを応援します。
『変えてゆく勇気』の編集を担当させていただきました。
力ある言葉をもっている方との仕事は、とても充実したものでした。
多くの困難を超えて今ある「上川あやさん」という人の生き方に接して、何かとても自由な気持ちにさせるものを感じ、また人と手をとりあうことには大きな可能性があるのだという思いになりました。
残念ながら区民ではないのですが、人との出会い、つながりをとても大切に考え、実際に誠実に対応する上川さんのような方が身近な政治の場にいることは、世田谷区にとって大きな財産だと思います。
伊藤文學さん ( 『薔薇族』編集長)
「少数者に光を当てられる人は、上川あやさんしかいない!」
日本語を母語としない住民のために、区役所の案内版に英語を併記させ、区のサイトは英語、中国語、ハングル語版を作らせた。
専用のトレイを必要とする人工肛門・人工膀胱の使用者「オストメイト」仕様のトレイを区施設で整備。
シングルファザー&マ-ザーに直接会い、単身家庭への就労支援制度を区に導入させた。
さらに聴覚・視覚障害者、失語症者への支援策を議会で積極的に提案している。
(週刊「SPA!」2007年3月20日号より)
上川あやさんだから、目立たない、小さな声をすくいとったのだろう。
上川あやさんは外見は男性として生を受け、27歳のときまでサラリーマン生活を送ってきた。
それから30代に入ってから「女性」として生きるようになった方だ。
違う感性の持ち主だということは、区議として大事な人材だと言える。
上川あやさんは区会議員に立候補し、見事当選して4年間、さまざまな問題に取り組んで、形にして残すことができた。
これからが上川あやさんが活躍の場をさらにひろげるときだ。
少数者で声をあげられないような人が世の中にはいっぱいいる。
そうした人たちに光を当てられる人は、上川あやさんしかいない。
同性愛の人たちと35年間向きあってきた、ぼくとしては上川あやさんを応援したい。