初めに、区政情報センターにおける議会情報の発信とその管理について伺います。

まず、端的に、その事務のあり方に疑問を呈したいと思います。
区では、同センターで閲覧に供している区議会委員会の資料について、そこに含まれる非開示情報の有無をしっかり点検し、必要となるマスキング処理、いわゆる黒塗り加工をしたうえで公開しているでしょうか?
同じく議会の委員会資料は、区のホームページからもネット公開されています。
ただし、区ホームページからの公開は、委員会開催の1カ月から1か月半後となるのが通例で大変時間のかかる情報公開となっています。
そのタイムラグについて所管課は、通常の開示請求の処理と並行して、同じ審査基準で議会資料も点検し、必要なマスキング処理等を行うためだと私に説明しています。

ところが同委員会の全く同じ資料が、区政情報センターでは即日公開されるのが通常ですし、これまでもされてきた。
しかも、その公開時刻は、委員会の開催とほぼ同時刻の朝の10時前後からとなるのが通例で、閲覧者は同センターにあるコピー機で、自由にコピーを持ち帰ることだってできる。
区のホームページからの公開に1カ月も1か月半もかけてきた同資料が、区政情報センターでは即日公開されている。
そのこと自体、大変妙に思え、区政情報センターにおける同文書の公開で、適切に文書が点検、処理されているなら、区のホームページでも即日公開できるはずなのに、なぜこれほど時間をかけるかと、区政情報センターも直接訪ね、その公開資料を点検すると、驚くべきことが分かりました。
本来、非開示とされるべき事故報告の相手方の情報がマスキング処理なく公開されており、大変驚いたのです。 

そこでまず、伺います。
私が点検した資料は先月の委員会資料の一部であり、氷山の一角です。
「区政情報課による議会資料の無点検公開」は、どの委員会の範囲で、また、いつから続いてきたのでしょうか?
現に今述べたようなタイムラグがある以上、全ての区議会委員会で、また区政情報センターの開設当初から無点検は続いてきたのではないか?と疑いますが、いかがでしょうか?

もっと、端的にご答弁いただきたいですね。
いつから、どの範囲で無点検だったのかを問いました。
区政情報センターにおいて委員会の紙資料の閲覧を開始したのが、平成20年度以降との答弁です。
つまり、平成20年度以降、今回、私から指摘を受けるまで、基本的には全ての常任・特別委員会の資料について、区政情報課による点検はされてこなかったという理解で良いですか?

区政情報センターで閲覧に供す、区議会委員会資料も、等しく点検、マスキング処理されるべき対象で、その欠落は重大な落ち度と考えますがいかがでしょうか?
また今後どう改善なさるのかも含め、ご答弁願います。

以上の議論に関連して、区ホームページからの委員会資料の公開も、もっと迅速化するべきと考えます。
他区の状況を述べますと、墨田区は原則、委員会開催日の1週間前からウェブ公開。 
北区は、正副委員長との事前打ち合わせ後、速やかにウェブ公開。
杉並区も委員会開催日の当日午前0時からウェブ公開と委員会の開催以前から、ウェブ公開されているのに対し、当区はその議員ですら委員会開催日の朝、その開催の30分ほど前にようやく議員に貸与されているタブレットからのみ、見られるという状況で、一般へのウェブ公開に至っては、昨年5月末の常任・特別委員会開催分で28日後からの公開。
昨年9月末の同開催分に至っては47日後からの公開と、委員会資料をウェブ公開している区の中では断トツに遅いのです。

なぜ、他区では事前公開まで出来ている資料の公開に当区では1カ月も1か月半もかけるのか。その事務処理の差を所管課はどう見ているのでしょうか。
また他区の取り組みも参考に改善の方策もあるものと考えますがいかがでしょうか?