次に、同性カップルも、家族として扱う区内医療機関の可視化が、ご報告通りに進んでいないことについてです。

総括質疑でも触れたとおり、婚姻できない同性カップルは医療機関でも家族として扱われず、面会や付き添い、意識がない本人に代わる医療同意もできないなどの不利益を被っています。長年連れ添う同性パートナーが突然倒れ、危篤となっても、同性パートナーと伝えていた病院からは連絡一つ受けられないといった悲劇も現に起きています。

しかし厚労省のガイドラインに基づけば、そもそも面会、立ち合い、病状説明、医療同意の対象を親族のみに限るルールは存在せず、むしろ親しい友人等でも良いとされています。
加えて、区ではふたりの関係性を証明、確認する手段を提供し、医療者を含む事業者に理解と協力を呼び掛けてきた。つまり、ただただ医療現場の理解が追い付いていないんですね。
そこで是非こうした環境を改善して頂きたいと区に求め、区も、保健医療福祉推進課と人権男女の2課連携で、世田谷区病院長会に働きかけ、早4年が経過しました。

その結果、この春には所管課から情報提供を受け、新年度から同性カップルも夫婦同様に扱う区内医療機関の公表、第1号が出そうですとのご報告に期待していましたが、未だ変化はないままです。

そこで2点、伺います。 
2課連携でタッグを組んだ働きかけから4年。
同性カップルも等しく家族として扱う、パートナーの死に目に会える区内病院情報の第1号が出るまでに、あとどれくらいかかりそうしょうか? 
また、区内の医療機関から不合理な同性カップルの排除や差別がなくなるまで、区は粘り強く力を貸していただけるのかどうか ? 併せてご見解を伺います。