はじめに、難聴者支援について伺います。

区が新たに打ち出した18歳以上の中等度難聴者のための補聴器の購入費助成ですが、大きな前進と評価しながらも、十分な内容とは捉えておりません。
何が問題か?——と言いますと、区の新たな支援対象は、あくまでも「中等度難聴」に限られているんですね。

難聴の区分は、重い順から重度、高度、中等度とあり、高度難聴以上なら障害者手帳が取得できるので、補聴器の給付も受けられると区も単純化をしたのでしょう。
しかし片耳だけが重度、高度難聴であるといった方々はその例外で、障害者手帳の交付もないうえに区の新たな支援策からも抜け落ちてしまうんですね。

区が「中等度難聴」のみを対象に新たに立ち上げる支援制度では、「医師が装用による効果が高いと認めた側の耳に装用する補聴器購入費用を助成する」とあり、片耳への助成を基本としながらも「医師が必要と認めたときは両耳に装用する補聴器の購入費用をそれぞれ助成する」とも書いており、両耳への助成を認めています。
ならば「中等度」以上に聞こえづらい片耳の高度、重度難聴者に対しても支援をしなければ整合性は取れないと考えます。

区の新たな支援では、対象を片耳の高度、重度難聴者にも広げるべきと考えますがいかがでしょうか。