◆上川あや

最後に、オストメイトの課題です。

足立区は、一昨年から二十三区で初めて大規模災害に備えて、個人が使い慣れたストーマ装具を区でお預かりする業務を開始しています。
当区も私の議会質問に応え、その代表的な装具を防災備蓄に加えましたが、個々に適した装具にはバリエーションがあり、それだけで全てのニーズを満たすことはできません。排せつ物の性状や、腹部とストーマの形状に合わせた装具でケアできないと避難所等で排せつ物が漏れ出すおそれもあり、個人の尊厳にも密接に関わる重要課題です。
当区でも、ぜひ現状の備蓄と並行して、このお預かり業務を取り入れてほしいと考えるのですけれども、いかがでしょうか。

◎大塚 危機管理部長

オストメイトの方々にとりまして、いざというときにきちんと使用できるストーマ装具が確保できるかについては、人権が守られた環境で過ごすために大変重要な問題であると認識しております。
来年度より、在宅避難や指定避難所での要配慮者の環境整備を進めるために、オストメイトの当事者団体の方々をはじめとする障害者団体の方々と意見交換の場を定期的に設けることとしておりまして、この場を活用して生活必需品の備えや、不安に思われていることなどを把握するように努めてまいります。
意見交換を通じての実態把握とともに、関係所管と連携いたしまして調査を進めまして、ストーマ装具をはじめとする生活必需品の預かり制度の必要性や、どのような課題があるかなど具体の支援策の検討につなげてまいります。

◆上川あや

しっかりお願いいたします。