◆上川あや

次に、都市整備領域の質疑で交通政策課長が述べた御答弁に納得できませんので、再質問いたします。

二〇二〇年以降のコロナ禍で、交通弱者に配慮なく駅改札の無人化と駅員削減を次々推し進めてまいりました京王電鉄が、井の頭線の渋谷駅で視覚に障害のある乗客らを他社線の改札口まで引き継ぐリレーサービスまでやめていることが分かりました。
これでは、井の頭線を利用する区民障害者の移動の安全は保てないと、区に、京王電鉄側に強く善処を求めるように問いますと、世田谷区といたしましては、利用者の視点でのリレーサービスについて、京王電鉄に伝えてまいりますと、まるで障害者の伝言を預かる伝書鳩のような御答弁です。区の意思が全く見えません。

障害者の安全な移動を担保するリレーサービスの必要性について、区は、昨年二月の私の一般質問に、区としても必要不可欠なサービスと認識しておりますと答えています。
ならば、ぜひ区民の移動の安全を守りたいのだという区の意思こそ電鉄側に示し、善処を求めていただけないでしょうか。
改めて、区の対応を伺います。

◎青木 道路・交通計画部長

京王電鉄に確認したところ、駅係員による乗換えに必要なサポートは自社駅構内での対応が基本となっていると伺っております。障害のある鉄道利用者へのリレーサービスにつきましては、区といたしましても重要なサービスと認識をしております。
区内の乗換え駅は、改札口は近接しておりますが、委員御指摘のように、渋谷駅につきましては巨大なターミナル駅であり、井の頭線とJR、東京メトロなどの駅改札口が離れている状況となっております。渋谷駅のリレーサービスにつきましては、鉄道事業者により、その対応状況にも違いがあるようです。
世田谷区といたしましても、障害のある鉄道利用者の安全性の視点から、渋谷駅における切れ目のないリレーサービス提供の必要性について理解を求め、京王電鉄に善処をお願いしてまいります。

◆上川あや

ぜひお願いいたします。