世田谷246ハーフマラソンについて伺います。
いま、世界の主要なマラソン大会では、そのエントリーに際し、「男/女」の二者択一を強要しない大会が増えています。 性自認が男女のどちらでもない「ノンバイナリー」という第3枠の新設で、性の多様性を包摂する大会が増えています。
世界の市民ランナーが憧れる、世界の6大マラソン大会を「ワールド・マラソン・メジャーズ」と呼び、そこには、ロンドン・ボストン・ベルリン・シカゴ・ニューヨークシティマラソンと東京マラソンが入りますが、昨年までに東京を除く5大会全てがノンバイナリーの枠を認めると発表しています。
この動きは早晩、東京マラソンにも及ぶと期待したいですが、G7で唯一、同性カップルの法的保障もなく、差別禁止法もないこの国では、周回遅れが続くのかもしれません。
ならば、ぜひ、その改革を待つまでもなく世田谷区から改善しませんか、というのが本日の提案です。
第3の枠など設定して、エントリーする人など出てくるの?、との疑問もあるかもしれません。
しかし、2016年に区が実施した「性的マイノリティ支援のための暮らしと意識に関する実態調査」でも性的マイノリティの当事者、約1000人から回答を得て、「あなたが現在、自認している性別をお答えください」の問いに14.6%が「どちらともいえない」と回答しています。
男女のどちらにも当てはまらない性自認の人を、日本では独自にXジェンダーと呼びますが、LGBTQのコミュニティでは、まったく珍しい存在ではありません。
また現在、約250名で活動しているXジェンダーの自助サークル「ラベルX」に今回の提案趣旨を伝えると、大変喜ばれ、私たちも喜んで協力したい、必ずエントリーしたい、と前向きでした。
第3の枠を作っても、男女の枠は壊れません。 Xジェンダーのランナーは目立ちもせず、同じ時間、同じコースを、男女のランナーに交じって走るだけ。
一人一人の人格に深く根差した「性自認」を互いに大切にしながらも、「誰の権利も侵さず」、先進国標準の区の多様性尊重条例の基本理念にも適う大会運営につながると考えるのですか、区の見解はいかがでしょうか?