区内の踏切の大半に、危険を知らせる点字ブロックがないことについて伺います。

本年4月、奈良県大和郡山市の踏切で、全盲の女性が列車に跳ねられ死亡した事故を受けて、国土交通省は6月9日、道路に関するバリアフリー化指針を改訂しています。
そこでは、視覚障害者向けの点字ブロックを踏切の手前に敷設するとともに、踏切内の路面にも形状の異なるブロックを敷設することを道路管理者である自治体に求めています。

他方、当区には、いま申し上げた国の指針の改訂以前から、当区独自の施設整備マニュアルがあり、「踏切」についても、あるべき整備の基準が定められています。

そこでは点字ブロックの敷設について、こうあります。
「踏切の前後の歩道等に、視覚障害者誘導用ブロックが敷設されている場合は、踏切の内外に連続性を確保して、視覚障害者誘導用ブロックを敷設するとともに、遮断機の手前に視覚障害者へ警告するための点状ブロックを敷設すること」
つまり、国の改訂指針とよく似た整備基準を、区は既にもっていたことが分かります。
それでは、区内の整備状況はどのようなものか、所管部に尋ねると、急ぎ簡易調査を行って、区内の公道にある踏切数は鉄道と軌道で合わせて90か所。このうち点字ブロックの敷設のある箇所は、わずかに15か所。踏切手前の両側に敷設のある箇所もあれば、片側だけの箇所もある。 当初のご報告はそのようなものでした。

そこで改めて問いますが、既に点字ブロックの敷設のある踏切15か所について、踏切手前の両側に敷設のあるもの、片側だけにあるもの、踏切内部に及ぶもの等、状況を整理して、今一度、ご説明をお願いできますか。
90か所の踏切に敷設は15か所、マニュアル通りの敷設箇所はたった1か所。
極めて心もとない敷設状況ですね。

そもそも、区の整備基準の前提には、「踏切の前後の歩道等に、視覚障害者誘導用ブロックが敷設されている場合」とあるとおり、その敷設対象は限定的で、それでも、所管課によるとこれを満たす区内の踏切は8か所あった。 ところが区の整備マニュアル通りに、「踏切の内外に連続性を確保し」かつ「遮断機の手前に警告用の点状ブロックを敷設」した箇所は、たった1か所しか存在しない。
つまり裏を返せば残る7か所に、マニュアル通りの整備も無いわけで、視覚障害者の命や安全を守るという本来目的から見れば、残る7か所についても整備レベルを上げるべきではなかったのですか? いかがですか?

国の改訂指針では「特定道路の新設又は改築を行う際」との前置き付きで、踏切前後の歩道等に点字ブロックがない場合でも、踏切の手前には点字ブロックを敷設するべきことを書いています。

しかし本来、危険個所である踏切については、道路の新設、改築時に限らず点字ブロックは整備するべきですし、踏切前後の歩道にたとえ点字ブロックがない場合でも、「ここからは踏切」と分かる識別用ブロックの敷設は必要だと思います。

現状、区内75か所の踏切に点字ブロックの敷設は全くないままですが、今後は、各箇所の交通量や路面状況等を加味しつつ、事故の発生や、障害者から声が上がるのを待つまでもなく積極的な点字ブロックの整備に動いていただくよう希望します。全踏切の再点検と、具体的な整備、整備手法の検討を改めて求めますけれどもいかがでしょうか?

最後に、区の整備マニュアルと、国指針との整合性についてです。
この4月の視覚障害者の踏切事故を受け、国が6月に改訂したバリアフリー化指針と、当区の施設整備マニュアルとの間には、共通点もあれば、相違点もあると認識しています。

この点、国の指針の良いところを区のマニュアルにも取り入れ一定の整合を図ることで区の内外で敷設の規格が異なるといった混乱も避けられることと思います。
この点、どう取り組まれるおつもりか、お考えを問います。