◆上川あや
最後に、今を去ること十三年前、私より議会で取り上げたテーブル・フォー・ツーという取組について伺います。
前回、議会でこのテーマを取り上げた当時、世界では発展途上国の約十億人が飢餓や栄養不足に苦しむ一方で、先進国でも同じく十億人が肥満や生活習慣病に悩んでいるとされていました。こうした食の不均衡を是正するアイデアとして生まれたのがこのテーブル・フォー・ツーの取組です。
具体的には、先進国の食堂で低カロリーの健康食メニューを用意し、その売上げの一部、一食当たり二十円を途上国の給食一食分として、国連機関等を通してアフリカの学校給食に寄附をするということです。先行導人された文京区の職員食堂、私も参りましたが、食堂利用者のアンケートの結果、よい事業なので続けてほしいという回答が七五%を占めるなど、好評ですということを御紹介しました。当時の総務部長からは、職員食堂の見直しに着手する予定があるので、御提案も視野に検討したい旨、御答弁をいただいたのですが、残念ながらその後も導入はないままでした。
そこで、改めて伺いますが、現在進行中の本庁舎の建て替え事業では、東二期棟二階に民間レストランに入っていただく計画で、プロポーザルも予定されていると伺っています。今申し上げた区民を含めたレストラン利用者の健康増進と国際貢献にもつながる取組、ぜひ取り入れていただけたらと考えるのですが、いかがでしょうか。
◎桐山 庁舎管理担当課長
今、委員からお話がございましたテーブル・フォー・ツープログラムにつきましては、先進国では、生活習慣病予防のため、カロリーを抑えた健康的なメニューを提供する一方で、売上げの一部が開発途上国へ給食として提供され、食の不均衡を解消する一助となる有意義な取組の一つと認識しております。
新庁舎におけるレストランにつきましては、令和七年度に竣工予定の東二期棟の二階に設置する計画としております。今後、レストラン事業者の選定に向けた準備を進める中で、テーブル・フォー・ツープログラムを含め、社会貢献活動の実施方法について、先進自治体や民間企業の事例も研究の上、検討を進めてまいります。
◆上川あや
ありがとうございます。
給食が提供される途上国には、区内に大使館のあるルワンダも含まれているそうですので、ぜひ積極的に国際貢献できたらと思います。
よろしくお願いいたします。