次に、毎年12月の人権週間に開かれている「講演と映画のつどい」についてです。
人権とは何かを考えていただく人権週間にあたり、映画鑑賞と、それにまつわる講演があるというのは、ご参加いただく方にとっても伝わりやすい、よい啓発方法であると思います。
しかし一点、とても残念に思うのは区の主催イベントにおける映画上映が、総じてバリアフリーの視点を欠いていることなんですね。

とくに、このイベントは人権週間のイベントですから、各障害特性に応じた配慮があってしかるべきですし、そのほうがご参加いただく他の方にとっても新たな気づきを得る機会となり、良いと思うのですが、そのような配慮が薄いように感じます。

昨年12月の区のチラシを見ても特殊ニーズへの配慮は、「字幕つき作品」「保育あり」というだけ。 音が聞き取りづらい難聴者にとって助けになる「補聴ループ」の活用や、そのご案内もなければ、目の不自由な方が一緒に映画を味わえる副音声への配慮もありません。

この点、練馬区は、同じ昨年12月の人権週間に「人権週間映画会」を開き、その広報にはこうあります。

「車いす席、難聴者用イヤホン、映画の音声ガイド、手話通訳、要約筆記を利用したい方は、その旨、お知らせください」

また、「保育室を利用したい方は、お子さんの氏名・年齢もお知らせください」とも書いています。 残念ながら当区にあるのは後者だけ。配慮の幅も深さも違うのです。

世田谷でもせめて人権週間のイベントでは、この練馬区のように難聴者や視覚障害者への配慮を心掛けていただけないですか? いかがでしょうか?