◆上川あや

続きまして、区が指定する都市公園の名称についてです。
 
以前、単に瀬田四丁目広場という無味乾燥だった名称の旧小坂家住宅と国分寺崖線の庭園のある公園を、もっと特徴の伝わる、行ってみたいと思える名称に変えてはどうかと議会で提案したことがありましたが、区の公園調書を見てまいりますと、同様に単に町名だけを冠した公園が余りにも多いと感じます。そこでまず質問ですが、例えば一丁目公園ですとか五丁目公園など、それぞれ公園の数は幾つあるんでしょうか。

◎市川 公園緑地課長

世田谷区立公園条例に定められる区立公園の名称のうち、町名や方角などと組み合わせた一丁目公園という名称は二十五カ所、二丁目公園は二十六カ所、三丁目公園は二十四カ所、四丁目公園は十一カ所、五丁目公園は十六カ所でございます。また、六丁目公園から九丁目公園までは十六カ所で、合計百十八カ所ございます。

◆上川あや

近年、学校統廃合に伴いまして、花見堂ですとか守山、山崎といった本来地域の文化遺産とも言うべき旧地名が次々失われる危機にあることは残念に思っています。例えば山崎の名の起こりは、江戸時代、今の松陰神社、若林公園あたりにあった長州藩、毛利家の抱え屋敷を山に見立てたものだということです。また、この区役所の場所は元宿ということで、戦国時代、今の代官屋敷あたりに宿場が開かれるまでここに宿場があった名残だそうです。こうした旧地名をぜひ公園名に入れてはどうかと思うんですけれども、いかがでしょう。

◎市川 公園緑地課長

委員お話しの旧地名などを採用したケースとしましては、赤羽根、小泉、西原、廻沢など幾つかございます。また、地域の方々からも、かつての地名や土地の記憶を公園の名称として残してほしいとのお話をいただくこともございます。これまで、三宿たぬきのポンポ公園やビール坂緑地など、地域に親しまれている名称や土地の記憶を採用した事例も少なからずございますので、今後も公園利用者などに親しまれるよう、地域の歴史や公園の特徴をイメージできるような工夫を凝らした命名に努めてまいります。

◆上川あや

ありがとうございます。
ぜひあわせて公園名の由来板などの整備も御検討いただければということをお願いいたしまして、私の質問を終わります。