名木百選について伺います。

9月3日の都市整備委員会に、「世田谷名木100選」 再選定の実施状況について、と題した報告がありました。 区では昭和61年度に、世田谷のみどりを特徴づけるものとして、大木や由緒・伝説のある樹木、樹形の変わったものなどを名木百選として選定、「いずれも地域の歴史を今に伝え、みどりを愛する心を育む貴重な街の財産として存在してきた」と評価した一方で、「当初の選定から30年以上が経過し、樹木の状況も変化していることから再選定する」とのご報告でしたが、区のご説明は、数さえ補充できればいいとの印象が強く、街の財産としていかに守り、伝えていくかという視点がおろそかであると感じざるを得ませんでした。

今回の質疑に先立ち、現況調査の結果も取り寄せました。
区は同委員会で、「樹木の状況も変化している」と説明しましたが、平たくいえば、この30年、無策に放置してきたこともあり、すでにその多くが失われ、現在、不健全な樹木も少なくない、ということではないのですか?
同調査結果によれば、今回、選定解除となる45件のうち枯死したものが、18件、状態不良のため除外されるべきものが8件ということで、指定解除の約6割で樹木の健康状態の悪化が関わっていると判ります。 以上の認識で間違いないですか?

同委員会の席でも申し上げたことですが、新たに選定しなおすのであれば、今後はぜひ、名木の健全性を保ち、守り伝える工夫も併せて検討するべきだと思います。
既存の選定樹木、区民等が私有する71件のうち、区の既存制度「保存樹木」に指定されているものは43件で、残る28件については、同制度に基づく、樹木医の診断、病気や腐食が発生したときの肥料やり、消毒などの支援制度が行き届く対象ではありません。
この点、支援の対象もその内容も、強化するべきではないですか?

もう一点、名木を守り伝えてゆくためには、教育委員会との連携も重要だと思います。
区の文化財保護条例では、登録及び指定の区分に「天然記念物」も規定しております。
天然記念物を文化財とする基準についても、世田谷区文化財登録・指定基準の、植物の項の筆頭に、名木、巨樹等があげられています。
ところが、ただの1本も指定がないまま、名木は失われる一方となっています。区教委との連携も強めていくべきではないですか?