◆上川あや

続きまして、話は変わりますが、世田谷区都市復興プログラムについて伺います。

この冊子の「はじめに」を読みますと、震災時の被害を最小限に抑え、被害発生後の円滑な復興を図るために、このプログラムを策定いたしましたと書かれています。ところが、最新の同プログラムの策定は、平成十八年三月のことです。今から五年前の出来事です。つまり、首都直下型地震の被害想定の大幅な見直しも、この間の地域防災計画の修正も、また三年前ようやく全庁的に整備がされました震災時の職員行動マニュアルも、また東日本大震災の経験もこのプログラムには織り込まれていないんですね。にもかかわらず、区は今年度もこのプログラムを利用した実践訓練を船橋地域の住民を交えて行っています。余りに古いプログラムでの訓練に不安の声も出たように私は聞きました。
こうした訓練を繰り返す以前に復興プログラムそのものを改定したほうがよいように考えるんですけれども、お考えはいかがでしょうか。

◎春日 都市整備部長

委員のお話がございました都市復興プログラムにつきましては、平成七年に阪神・淡路大震災を受けまして、防災まちづくり基本方針に基づきまして制定し、十七年から協働の訓練を行ったところでございます。
今回、基本構想にも減災あるいは事前復興の話がございますので、そうした取り組みとあわせまして、被災地に派遣した職員の声、被災自治体の意見を反映しながら、都市整備方針の改定にあわせまして、復興プログラムの修正等についても検討してまいります。

◆上川あや

時間をかけずにぜひ速やかに改定していただくように求めたいと思います。以上で私の質問を終わります。