具体的な成果

★ウェブページ「世田谷の文化財」がオープンしました。

 

区内の文化財についてはまとまった情報がどこにもなく、子どもたちが調べ、学ぶことさえできませんでした。
上川の議会質問をきっかけに、2013年にウェブサイト「せたがやの文化財」がオープンしました。

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◆上川あや

続きまして、区内の文化財をめぐる広報についてです。

この議会質問のメモをつくる際にも困ったことなのですが、区指定の文化財の全容が区のホームページのどこを探しても全く見当たりませんでした。区教委に伺いますと、ホームページにPDF形式で上げられている世田谷区政概要の中に関連ページもあるので、綿密に探せば情報がないわけではないんですよという御案内だったんですけれども、積極的な情報がないままなんですね。
最新の登録状況を確認しましたところ、区指定登録の文化財は前回の私の質問時よりもふえまして、登録有形文化財が四、指定有形文化財が五十六、有形民俗文化財が二、無形民俗文化財が七、史跡が八、トータル七十七件と十件もふえているそうです。しかし、区のホームページをのぞいても、これらの全体像を知るためのリストも、また個々の文化財の来歴も、興味を引くような写真も、公開の有無等も全く掲載はされておりません。これでは区内の子どもたちが郷土の歴史、文化財について調べ学習をしようにも、その教材にさえ困ってしまうという状態だろうと思います。また、区長が率先して掲げていらっしゃるまちなか観光の振興にとっても、文化財というものは非常に有用な資源だと思いますし、生涯学習の推進、また町歩きを通した健康づくりの面からも積極的なPRというものが望ましいと考えています。
区のホームページを充実させるなど、積極的にアピールをしていただきたいと考えるんですけれども、お考えはいかがでしょうか。

◎古閑 教育政策部長

教育委員会では、区内の文化財の普及啓発を進めるために、冊子「せたがやの文化財」を初め、いろんなマップ、図録や歴史・文化財マップなどを発行いたしまして、区民が郷土の文化財について知り、また関心を高められるよう、文化財の紹介に努めているところでございます。
一方、書籍などの印刷物に加え、区のホームページなどの活用による紹介も手軽に閲覧でき、また、資料追加や増補などが容易で、文化財の情報提供を充実させ、学習活動を支援する上で大変有効であると考えております。
教育委員会では、現在、文化財に関する資料やデータのデジタル化を順次進めており、二十五年度中に一部ホームページでの公開を計画しているところでございます。データの容量の問題や情報へのアクセスが容易なインターネットの特性を生かしまして、画像を中心として、区民の皆様が気軽に文化財への関心を高め、親しんでいただけるよう、ホームページの活用に取り組んでまいります。