区有財産の安易な廃棄を改め、税外収入確保につながる売却や、リユースにつながる譲渡を優先させる改革について伺います。

議論の発端は、区が新型コロナ対策の終息時、国から譲渡された超低温冷凍庫等の大半、43台を、売却検討もせず、極めてあっさりと公費をかけて捨てたことです。
お隣の杉並区や大田区では同時期、売却に成功し廃棄がゼロであったにもかかわらずです。

この問題を含め、本テーマで議会質問するのは今回で実に4度目です。
先の定例会や決算委員会において、私からは年間2,000件を超す備品の抹消に対し売却・譲渡実績が極めて少ない問題を指摘してきました。これに対し前・会計管理者からは、「売却・譲渡等の優先順位や判断基準を物品管理規則等に新たに規定する」「令和8年夏を目途に具体的検討を進める」旨の答弁がありました。

しかし、今年3月に改正された物品管理規則を見ますと、一部の事務委任先が整理されたにとどまり、売却優先の規範や会計室のチェック機能などは一切盛り込まれておらず、約束された改善には遠く及ばない全く不十分なものでした。

そこで、今年度着任された玉野会計管理者に伺います。
これまでの区の対応の貧しさや、備品抹消依頼に会計室の点検・関与がほぼ無い現状の課題について、どのようなご認識をお持ちでしょうか。率直なご認識を伺います。

これまでの運用の貧しさを的確にご認識いただき、自ら改善に立ち上がろうとされる姿勢を高く評価いたします。

各課の判断任せの安易な廃棄から脱却し、貴重な公有財産の有効利用と税外収入の確保へと舵を切るため、会計管理者として今後どのような構想や改善策をお考えでしょうか。
特に、処分にあたって売却や譲渡を優先させる基準の示し方や各課の判断に対する会計室のチェック・関与のあり方、さらには各課の事務負担を減らし心理的ハードルを下げるための対策など、現在お考えの対応方針についてお聞かせください。

一方で、たとえ売却・譲渡の優先順位や判断基準が明確に示されたとしても、個々の所管課には、「実際どのように売ればよいのか、譲渡すればよいのか」の具体的なノウハウはないと思うのです。
ここを手当しなければ、結局「どうしていいのか分からないから廃棄」という、元来た道に戻りかねません。
今後、売却、譲渡の実績を伸ばし、かつ現場の負担感を軽減するためには、従来型の入札手続きだけでなく、他の自治体で実績のあるフリマアプリや「官公庁オークション」など、民間の各種プラットフォームの積極的な活用と、ノウハウのない所管課を会計部門やリサイクル部門、官民連携部門が強力に支援・統括する体制づくりが必要です。
こうした民間ノウハウの活用や全庁的な売却支援を含め、今後この改革をどのように推し進めていかれるのか、ご決意を伺います。

過去3回の答弁が、いずれも答弁不履行の「空手形」に終わったことは大変残念でしたが、今回、新たな会計管理者のもと、目途を区切ってガイドラインを作成するなど、具体的な改善策をお約束くださったことは重要です。

これより先は、長足の進歩を遂げるのではないかと大いに期待していますし、副区長も これまで同様、答弁をただ承認するのみならず、その進展、経過を見つつ現場でがんばる皆さんを応援してください。

今回のご答弁を着実に実行していただくことを要望し、また5度目の議会質問を行わずにすむよう願い、質問を終わります。