◆上川あや
区の来年度予算全てに賛成する立場から、意見と要望を申し上げます。
今回、一連の質疑を通じ見えてきたのは、制度と実態の乖離、あるいは制度があっても十分に機能していないという区政における根本課題です。以下領域ごとに申し上げます。
まず、コンプライアンスと自浄作用の要である区の公益通報制度の問題です。
今回私が取り上げるまで、広報媒体ごとにその案内記述は大きく食い違い、通報窓口も分かりやすく示されておらず、根拠規定である要綱すら区の本ページでは非公開でした。また、要綱と運用実態が整合せず、区長、幹部の不正を調査する者の独立性や外部弁護士の関与も、現行規定では担保がありません。それらは現在も運用で補われているにすぎず、制度の信頼性は極めて脆弱です。一連の不備を規定化し、誰が見ても公平かつ透明で信頼できる仕組みに改めるよう求めます。次に、それを必要とする方々に届かない広報も課題です。
生活保護受給世帯への減免や、障害者手帳の取得に至らない傷病者への支援策は年々前進していますが、広報の不十分さが課題です。庁内ですら情報共有が十分でなく、縦割りの弊害も明らかです。制度はそれを必要とする方々に届いて初めて機能します。この点、行政としての責任を果たすチェック体制の整備を改めて求めます。続いて、区が直営しない区立施設のLGBTQ対応についてです。
職員処遇の平等と不当なハラスメントの抑止が、区と同水準で徹底されていない実態は明らかです。区による指導、誘導の実効化を改めて求めます。また、災害対策と労働環境にも課題があります。
盛土の安全性をめぐっては、区の専門家会議が都の安全性評価に疑義を示したにもかかわらず、都に改める様子はありません。区として主体的な調査を行うよう改めて求めます。区営駐輪場などで、シルバー人材への労働報酬の改善が進んでいない点も、区の基本姿勢が問われる課題です。早急な改善を求めます。さらに、教育分野では、標準服の購入も着用も任意であるにもかかわらず、現場では事実上の強制と受け止められ続けております。この認識のずれは、校則等の点検等を含め早急に是正するべきです。
以上の課題に共通するのは、制度やルールはつくるだけではなく、情報提供の質を高めること、そして運用任せにせず、規定によって統治の質を確保することの重要性です。区と教育委員会それぞれに改善の努力を改めて求め、私の意見といたします。



