◆上川あや
次に、男女共同参画と多文化共生を推進する条例に基づく苦情処理についてです。
おととし春の予算質疑で、区の苦情処理の審議過程は全くのブラックボックスだと申し上げました。同時期、同趣旨で苦情申立てのあった豊島区では、苦情処理委員会での審議の経過が、会議開催の都度、三度にわたって会議の配付資料全文、実際の会議録に至るまでウェブ公表されており、議論の経過が追いかけられた一方で、当区では区長が苦情処理委員会に諮問したのかさえ分からないというブラックボックスでした。
その後、区は、私の求めに応じて年度ごとの処理概要の公表までは行うようになりましたが、審議の経過を追える透明性の確保はないままです。この点、御答弁では、豊島区の例を参考に、区民が利用しやすい仕組みづくりを進めるとあったのですが、答弁の履行がありません。改めて求めます。いかがお考えになるでしょう。
◎生垣 人権・男女共同参画担当課長
平成三十年四月に設置した男女共同参画・多文化共生苦情処理委員会は現在、平成三十年度に一件、令和元年度に一件の計二件の申立てをいただいております。過去二件の審議経過につきましては、それぞれ年度末に苦情等の処理状況として、申立ての概要、事前ヒアリング内容、苦情処理委員会の開催状況とその答申、区の改善策などを公開しておりますが、審議の経過を追っての情報公開はないものとなっております。
今後、世田谷区情報公開条例や同条例施行規則、世田谷区行政情報の公表及び提供の推進に関する要綱の規定に基づき、個別の申立てごとに適時会議録等の審議経過を公開することで制度の透明性を高め、利用しやすい運用に努めてまいります。
◆上川あや
ぜひ結果だけ知らせるというのを改めてください。