◆上川あや

初めに、選挙の投票所で戸籍名を読み上げ本人確認をする、この呼名を止めることはできないでしょうかという提案です。

戸籍上の性別を伏せ、社会的には別の性別を生き、通名で通していることも多いトランスジェンダーにとって、生活圏での実名の暴露は、まさに生活基盤を失いかねない死活問題です。御存じのとおり、本年六月施行のパワハラ防止法でも、性自認、性的指向といったセクシャリティーの暴露は、病歴の暴露などと並び個人の機微な情報の暴露に当たり禁止行為です。区役所内でこれをやれば懲戒処分の対象です。

同様の苦情が寄せられた足立区では、この夏の都議選から、既にこの呼名を廃止したと報じられました。同報道では、二十三区中四区がこの呼名を廃止しているとのことでした。
現に区でも、さきの都議選の際、通名で通しているのに投票所で戸籍名を大きな声で読み上げられたと苦情を訴える声が寄せられていると聞いています。区の職員に限ってみても、昨年、区に氏名の変更届を出した人のうち、旧姓使用を申請した人は四二・九%という高さです。結婚後は通名で通している方も多いのです。
これだけ戸籍名とは異なる実生活を送る人が多いのに、無配慮に生活圏で実名を暴露することはやめるべきで、本区でも他の方法を工夫していただきたいと願うのですけれども、いかがでしょうか。

◎渡邉 選挙管理委員会事務局長

現在投票所では、選挙人が持参しました投票所の入場整理券により、パソコンで選挙人名簿を検索し、画面に表示される年齢や性別を確認するとともに、お名前をお呼びして本人確認を行ってございます。お名前をお呼びしているのは、瞬時に画面表示される情報のみで御本人であるかどうか判断することが難しく、整理券も自分のものではなくて、誤って家族のものを持参する方が毎回一定数いらっしゃって、万一、そのまま受け付けてしまいますと投票済みとなることから、最終的に本人確認として行ってございます。
御指摘のように、お名前を呼ばれることで苦痛に感じる方がいらっしゃるということは選管でも承知してございます。二十三区の中でも、氏名ではなく他の方法で本人確認を行っている区が六区ございますけれども、その方法による選挙人からの苦情等もあると聞いてございます。
投票に当たり本人確認は欠かせない要素でございますので、これを担保し、その上で誰もが不快な思いをせず気持ちよく投票できるようにする、これは委員会としても目指すところでございますので、改善策の検討を進めてまいります。

◆上川あや

お願いいたします。