◆上川あや
第二に、クラスターが発生した施設等への感染防護支援についてです。
クラスターが発生した施設には、区の保健所が介入し、施設の機能継続、再開を支える都の支援金事業や、消毒、清掃に係る経費、医療用マスク、グローブなど衛生用品購入費を助成する区の制度が使えると伺っています。
ところが、前出の施設では、制度を知る管理職や事務職員らが感染し、入院や自宅待機となり現場は混乱、あろうことか、保健所が複数回施設に入っているにもかかわらず、一番大変な時期に区から感染防護物品の点検や提供はなく、大半の職員は、医療用マスクの提供もないままに、飛沫の飛ぶ入所者への口腔ケアやトイレ介助を続けることを余儀なくされました。
この件の経過を区に問いますと、施設から御相談があれば当座の衛生用品の提供はできたという説明です。しかし、支援策を知る管理職が感染した場合、どうアクセスしろというのでしょう。
江東区では、昨年六月から、感染が一人でも出ると区の職員が医療用マスク等を持って現場に駆けつけているといいます。本区でも、クラスター発生時には不足する物品の確認と提供を徹底することを求めます。区の見解を問います。
◎長岡 高齢福祉部長
私からは、クラスター発生施設への感染防護対策支援についてお答えいたします。
施設等でクラスターが発生した場合には、感染防護物品も通常以上の量が必要になることから、区にクラスターが発生した施設等からの連絡があった場合には、当座の施設運営において足りない感染防護物品の有無について声かけを行っております。
お話のありました施設につきましては、施設内の感染者が急増し、複数の担当者が不在になるなどにより、情報が区に伝わりづらくなったことと、区からの確認が十分でなかったことによるものと考えられます。今回、施設での感染防護物品の調達において現場の職員の方に御負担をかけてしまったことにつきまして、誠に申し訳なく思っております。
今後は、保健所で行っている積極的疫学調査時の確認を徹底するとともに、高齢福祉部といたしましても、保健所との連絡を密にし、クラスター発生時には施設へ声かけや確認を徹底するなど、より一層丁寧な事業者支援に取り組んでまいります。