◆上川あや
最後に、話は変わりまして、今年度改定を予定している情報のユニバーサルデザインガイドラインについてです。
私からはこれまでも、高齢化に伴う異性による介助の必要性からも、また、トランスジェンダーへの配慮からも、性別を問わず使えるトイレや更衣室の整備を求めてまいりました。その整備は順調に進みつつあるようですが、今回は改定されるサインについてもさらなる工夫を求めたいと思っています。
今、ニューヨークでは州法の下、男女兼用の個室のトイレについては、男性用、女性用を示す絵文字は使わずに、オールジェンダー、日本語に直せば全ての性、あるいはジェンダーニュートラル、日本語に直しますと性的な中立等の表記に変えることがスタンダードとなりつつあるようです。
性別を男女の二極、両極だけで捉えず、全ての性としたほうが誰にとっても心地良く使いやすいとの考えで、まさにユニバーサルデザインの発想です。そこで提案ですが、今回の区のピクトグラム等の改定でも、単に男女の絵を置くだけでなく、オールジェンダーと書き添えてはどうかと思いますが、いかがでしょう。
◎髙橋 都市デザイン課長
区では、世田谷区ユニバーサルデザイン推進条例に基づく条例の指導により、車椅子利用者やベビーベッドチェアの機能を備えたトイレへの建築物の誘導を進めております。また、現行のユニバーサルデザイン推進計画に、だれでも使えるトイレとベンチ等のあるまちの環境の整備推進を掲げ、誰でも使えるトイレ及び性別を問わないトイレの普及に取り組んでおります。
委員のお話にありますように、誰でも使えるトイレにサインを表示することにより、男女共用トイレ、いわゆるオールジェンダートイレと御案内することは、ユニバーサルデザインの観点からも必要なことと考えております。新たな公共施設などの建築の際のサイン計画への活用が図れるよう、現在、改定作業を進めております情報のユニバーサルデザインガイドラインに新たにオールジェンダートイレのピクトグラムを追記してまいります。
◆上川あや
ありがとうございます。
来年はオリンピックの開催都市ということで、世田谷でも馬術の競技が開催地ということなんですけれども、オリンピック競技の中でも性別を一切問わない競技というのは馬術だけなんだそうですね。ですので、あの周辺とかも含めて、海外から来られる方、先進国の方もやはり日本も配慮があるなと分かるような表記に早急に変えていただけるとありがたいなと思っております。
以上で私の質疑を終わります。