◆上川あや

骨や関節など運動器の衰えが原因で長い距離を歩くことのできないロコモの高齢者等に対応したまちづくりについて取り上げます。この問題での質問は六回目となります。
昨年三月の五回目の質問では、歩道上にベンチの整備が可能な幅員三メートル以上の歩道のある区道十三路線、八・九キロメートルについて、ベンチ整備の候補地選定を既に終えた一路線と同様に、残る路線についても進めてほしいと求めまして、順次進めていく予定との御答弁をいただきました。その後の進捗状況について伺います。

◎春日谷 工事第一課長

昨年度から今年度にかけまして、区道を管理する工事第一課、工事第二課におきまして、歩道上に置くベンチの種類や調査のまとめ方などを話し合い、その内容に基づき、補助一五四号線を除く残る十二路線全てで歩道に三メートルの空間があるかどうかの調査を完了させ、ベンチ設置の候補地としておおむね六十か所を抽出したところでございます。
しかしながら、ベンチの設置に当たりましては、近隣の理解はもちろんですが、ベンチを置く空間があったとしても、歩道の利用状況によっては、ベンチを設置することで歩道の利用に支障を来すこともあることから、事故防止の観点からの確認も必要となります。
一方で、本年七月、庁内に都市デザイン課を事務局とした座れる場づくり検討会を立ち上げ、ベンチなどの整備に関する基準づくりなどの検討を進めることとなったことから、その検討会における基準や事故防止の観点を基に、先ほど申し上げた調査内容をさらに精査した上で、具体的なベンチ設置箇所の選定を進めてまいります。

◆上川あや

おっしゃるような候補地選定が終わりましても、ベンチを置いた場合の利用者の視線、大声、喫煙などの懸念から、周辺住民の御理解が得られず、結局設置を断念せざるを得ない箇所が続出するというのがこれまででした。
あわせて、二十八年九月の質疑では、この問題の改善には、道路、公園、公共施設など関係所管が横断的に取り組むべき課題だと区長に求めまして、区長からも、まさにこの問題は横つなぎ、横断的に取り組む課題との御賛同をいただき、おととし三月には座れる場づくりガイドラインがつくられました。
しかし、このガイドラインは座れる場づくりのアイデア集であって、具体的に整備を義務づけるものとはなっていないと私からは繰り返し対応のレベルアップを求めてまいりました。
すると、ここに来て、所管横断的にベンチ整備の指針づくりの検討も開始されたと伺いました。どのような展開になりそうでしょうか。お伺いします。

◎髙橋 都市デザイン課長

区では、ユニバーサルデザイン推進計画に基づいて、高齢者や障害者、子育て中の区民など、誰もが安全に安心して外出できる地域社会を目指し、ベンチの普及に取り組んでおります。
これまで、ベンチ等の座れる場を町なかに増やすために、座れる場づくりガイドラインにより庁内への周知を図り、公園や道路等の公共施設への設置について連携しながら進めてまいりました。
路上にベンチを設置するに当たりましては、場所の安全性や通行機能の確保、沿道にお住まいの皆様への配慮など、様々な課題もあることから、今年度は、高齢福祉部、土木部、道路・交通計画部、都市整備政策部により構成する世田谷区座れる場づくり検討会を設置し、路上ベンチ等の設置指針の作成に着手したところでございます。
区といたしましては、御高齢の方などが利用しやすいベンチの造り方、また、設置可能な場所について、関係所管連携の下、検討を進めてまいります。

◆上川あや

ぜひ進展を期待いたします。
 
今回、ベンチ等の整備状況のデータを関係する各所管に求めましたところ、都市デザイン課からはバス停を含む歩道上のベンチと公共施設内のベンチ、公園緑地課からは緑道ベンチの最新データをいただけたのですが、公園のベンチについては詳細データが示せないということが大変意外でした。所管横断的に座れる場所を整備していくためには、公園のベンチも重要な要素と考えます。ぜひ今後は全体戦略にも生かせるようなデータが出るとよいと思うのですが、いかがでしょうか。

◎市川 公園緑地課長

現在、区立公園などは六百四か所あり、それぞれの公園は台帳や図面のほか写真などにより施設内容を把握しているものの、多種多様な公園施設の中からベンチのみを一覧として取りまとめ公開している資料はございません。
しかしながら、高齢者の方など、まち中を歩く方にとっては緑道だけではなく、ベンチのある公園一覧も必要な情報だと考えますので、今後、リストを公開できるようデータの整備に取り組んでまいります。

◆上川あや

ありがとうございます。