次に、「せたがや育ち」はふるさと納税の魅力的な返礼品になるのでは?との観点から伺います。

豪華な返礼品競争が話題となり、当区からは多額の税の流出が続く「ふるさと納税」ですが、最近ではアマゾンのギフト券をプレゼントする自治体までもが現れ、国は返礼品を地場産品に限定する法改正に着手しています。
一方、これまで、ふるさと納税に反対していた都内自治体にもこの間、スタンスの変化が生じているとして度々報じられてきたのが当区の「テーマ型ふるさと納税」の取り組みです。
その代表例である宮坂区民センター前の旧玉電車両の「補修整備等事業」については、私も地元議員として早期の補修を求めてきた立場から、こういうアイデアもあったのかと感心しています。

私自身、ふるさと納税は、税の応益原則に反するもので見直すべきとの立場です。
しかし、現にふるさと納税が存続する以上、税を流出させるだけではない具体的な対処も必要で、「華美な返礼品は用意しない」との区のスタンスには賛成するにしても、寄付者にとって嬉しい返礼品の設定も、決して手を抜くべきではない重要領域だと考えています。

こうした観点から世田谷区の返礼品を見ますと、焼き菓子セット、食料品セット、日用品セット、雑貨セットと、ほとんど特色の判らない加工品ばかりが並び、改善の余地を強く感じます。

そこで提案したいのが、都心区ではマネのできない一次産品の提供、とれたて新鮮な、地場野菜、「世田谷育ち」の活用です。
私の住む豪徳寺駅の周辺では、北側に延びる山下商店街からも、南に延びる豪徳寺商店街からも長らく八百屋が姿を消していました。ところが昨年、世田谷産、朝採れ野菜の提供を特色とする若手起業者の青果店が出店、大変盛況で店舗数を増やしています。

世田谷区の強みの一つは、都心の近くでありながら、飛び切り新鮮な農産物がとれること。区内の農業が、多品種・少量生産であることは流通にとっては不利ですが、裏を返せば希少価値であり、魅力にもなります。季節ごとに送られる朝採れ野菜のパッケージなどを設定すれば、区内の消費者はもちろん、都心部の人たちにとってもリピートしたくなるパッケージになりうると考えますが如何でしょうか。区の見解を伺います。