★多目的トイレの開錠や適切な利用について周知・徹底が図られました。
上川の指摘を受け、多目的トイレの開錠や適切な利用について、小・中学校校長会、副校長会の双方で周知・徹底が図られました(2か年度連続)。また指導主事が各学校を訪れた際も確認するようになりました。
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◆上川あや
最後に、性別を問わず使えるはずの学校の多目的トイレの運用についてです。
学校施設課に確認をしたところ、区立学校九十二校中、性別を問わず使える多目的トイレの設置校は三分の二、六十四校に上るということでした。ところが、さらに突っ込んでお調べいただきますと、そのうち四割で実際には施錠がされている。つまり、実質児童生徒がおいそれとは使えない運用であることがわかりました。
昨年、LGBTを対象に実施された公共トイレの調査では、回答者の七割をトランスジェンダーが占め、うち四割近くが職場や学校及び公共施設において自由にトイレが選べるのであれば、性別を問わない誰でもトイレを利用したいとしています。また、五%はどのトイレにも入らず我慢するともしており、十代ではこの回答が二二・七%と突出しておりました。トランスジェンダーの回答者全体では、実に四人に一人が膀胱炎等の排せつ障害があるとも回答しており、安心できる学校トイレの不在は大変深刻だと考えます。
学校の多目的トイレも、平時からその開放を基本とするように求めたいと考えますが、いかがでしょうか。
◎齋藤 教育指導課長
区立小中学校においては、校舎改築やトイレ改修などの折に多目的トイレを設置しております。このトイレは、車椅子などを使用している人が使ったり、PTAの乳幼児のおむつがえをするための台なども設けているところです。設置している学校においては、鍵をかけずにいつでも使用できるようにしている学校や、その設置場所の状況から、通常時は鍵をかけて必要に応じて使用できるという学校があると把握しております。現在、多目的トイレを施錠している学校においても、多様な心情の児童生徒が在籍している可能性があることや、十分な配慮が必要であることに理解を示しており、教育委員会といたしましても、いつでも多目的トイレが使用できるよう、校長会を通して周知を図り、一人一人が安心した学校生活が送ることができるよう努めてまいります。
◆上川あや
ぜひ開放の徹底をお願いしたいと思います。
実は、この第二庁舎のトイレも、今、性別を問わないトイレの改修を進めていただいておりまして、実際、世田谷区役所にも複数のトランスジェンダーの職員の方が働いていて、日々使えるトイレがないことが実際には課題だったんですね。いないわけではなくて、実際には近くにいる、ともに働いている。そういったこともしっかり想像力を働かせて子どもたちの対応にも当たっていただくよう、改めて求めたいと思います。