具体的な成果

★区立学校教職員への弔慰金支給、同性パートナーにも平等になりました。

 

2017年7月5日の教職員互助会評議員会で規約改正案を可決。
同年4月にさかのぼり支給対象が拡大され、同性パートナーにも平等になりました。

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◆上川あや

最後に、性的マイノリティ、LGBTの当事者である職員の処遇の平等について伺います。

昨年2月の一般質問で、性的マイノリティ、LGBTへのやゆ等は庁内でもセクハラに当たるということの明文化と、同性をパートナーとする職員等への福利厚生の平等を求めました。その結果、区長部局のセクシュアルハラスメントの基本方針は、昨年四月に改正され、性的言動の範疇に性的少数者への言動が含まれること、同性愛など性的指向へのやゆは、明確にセクシュアルハラスメントに当たることが明文化されました。
続けて昨年10月の質疑では、区教委の関連規程の改正を求めました。
その結果、「世田谷区立学校等における教職員ハラスメントの防止に関する要綱」並びに「世田谷区立学校における児童・生徒等に関するセクシュアル・ハラスメントの防止に関する要綱」が本年一月に改正され、教職員が児童生徒を前に、性的少数者や同性愛等、性的指向をやゆすることや、教職員がその職場において性的少数者や同性愛等、性的指向をやゆすることがセクシャルハラスメントに該当することが明文化されました。
さらに、福利厚生の面でも改善のお約束をいただきました。
昨年秋、区職員互助会において同性のパートナーを持つ職員に対しても結婚祝い金に相当する祝い金を出す方針が固まり、新聞等でも報道されました。現在、三月の評議委員会に向けその準備が進められているということで、関係者の皆さんの御努力に改めて感謝を申し上げます。

一方で、区教委の対応は道半ばです。二千四百人の会員を持つ世田谷区教職員互助会がありますが、こちらの動きは見えず、福利厚生面の平等はなお担保されておりません。
昨年十一月、全国に先駆け同性カップルを公式に認めた世田谷区です。性的マイノリティであることで差別されないことを区の最上位計画、基本計画でもうたっております。ともに働く職員の処遇は当然平等であってほしいと願いますが、教職員互助会の取り組み状況はいかがでしょうか、御報告を求めます。

◎進藤 教育政策部長

私からは、教職員互助会の取り組み状況についてお答えを申し上げます。

世田谷区教職員互助会は、世田谷区立小中学校などに勤務する教職員の文化活動、親睦、互助並びに福利厚生を目的として組織され、現在会員数は約二千四百名となっております。
議員お話しの結婚祝い金の給付につきましては、区の職員互助会では多様性を尊重し、差別や偏見のない社会を目指す観点から、同性の方をパートナーとするケースについても祝い金の対象とする方向で規約の改正をする予定と聞いております。
教職員互助会におきましても、会の役員で構成する理事会で検討がなされており、区の職員互助会と教職員互助会の間で申請手続などにそごが生じないよう区の職員互助会の改正を踏まえ、直近の評議会等において同様の規約改正を行えるよう事務を進めております。
今後、教職員互助会の規約手続にのっとって、会員の同意のもとで改正されていくものと考えております。
以上でございます。

◆上川あや

進藤部長に再質問いたします。

区立学校教職員の福利厚生の平等についてなんですが、まず、区の職員厚生課に伺ったところ、現在、以前報道があった結婚祝い金以外の事業でも同性パートナーに適用可能なものがあるのかどうか、その平等を施行して見直しはほかにも続けるということを誓っていただいておりまして、結婚祝い金のことについてはおっしゃっていただいたんですけれども、それ以外にも、福利厚生の平等はさまざまございますので、きちんと結婚祝い金以外にもチェックをしていただけるのかどうか御返答いただければと思います。

◎進藤 教育政策部長

再質問にお答えをいたします。
ただいま御質問いただきましたように、結婚祝い金以外にも、現在配偶者を対象とするようなものが、給付されるものが、弔慰金でありましたり、被扶養者の配偶者を対象とするんですけれども、人間ドック利用補助などがございます。
先ほども申しましたように、結婚祝い金につきましても、多様性を尊重し、差別や偏見のない社会を目指すという考えのもと、区の互助会のほうとの同一の対応となるようにそごがないようにということで進めているところでございます。
ただいま申し上げたような結婚祝い金以外の補助などにつきましても、今後区の互助会の動向も見きわめながら、検討の対象とするように考えていきたいと思っております。以上でございます。

◆上川あや

先日、早稲田大学で開かれました民法学者の方々のシンポジウムに参加しまして、世田谷区の同性パートナーシップについて私、お話しをいたしました。その際、区の職員の方がそのシンポジウムの会場に見えられていて、早速互助会の同性カップルとしての申請を楽しみにしているということを私におっしゃられておりまして、実際にいないわけではないんです、いるというふうに言えない職場の環境があったということを考えていただいて、職員の平等をぜひお願いいたします。