◆上川あや

最後に、先週、議員ポストにも資料提供のありました区内障害者施設共同の受注システム、世田谷セレ部について伺います。
まず、この世田谷セレ部の誕生の経緯と狙いについて御説明をいただければと思います。

◎成田 障害者地域生活課長

区では、平成十四年度から、障害者施設の工賃向上を目的に、企業等が発注する作業を区内障害者施設に仲介する作業仲介事業を実施しておりました。
一方、平成二十五年四月に障害者優先調達推進法が施行され、区としても、平成二十五年九月に世田谷区障害者優先調達推進方針を策定し、区役所の障害者施設への物品、役務の受注に加え、一般企業等を含め、大量受注を行う共同受注窓口を設置し、障害者施設のさらなる工賃向上を目指しております。
さらに、平成二十六年度より作業仲介事業に共同受注窓口を加えまして、区内障害者施設の作業所等経営ネットワーク支援事業として、世田谷セレ部と名称をつけ、一般企業には頼みづらい小規模のものから大口の仕事まで請け負えるように取り組んでいるところでございます。

◆上川あや

おととし四月に施行された障害者優先調達推進法に基づく二十五年度の世田谷区の発注実績を見たんですけれども、せっかくつくった共同受注窓口なんですが、その役務の実績がゼロ件、ゼロ円なんです。これはぜひ改善していただきたいと思うんですけれども、どのように改善を果たされるのか、お考えをお聞かせください。

◎成田 障害者地域生活課長

共同受注窓口でございますが、平成二十五年九月に策定した世田谷区障害者優先調達推進方針の中に定めておりましたけれども、平成二十五年度は実施期間が短かったことなどから、庁内の利用実績はございませんでした。しかし、一般企業等からの共同受注として、発送業務等の実績がございます。
平成二十六年度は、世田谷セレ部の庁内での共同受注窓口の利用実績も出ており、一般企業からも、今年度新たに区内飲食店のチラシ、クーポンの添付やデパートからの大量のタオル封入等の作業を共同受注窓口で受注し、複数の施設で請け負ってございます。
今後につきましては、庁内外を問わず、世田谷セレ部の共同受注窓口での受注拡大を目指し、新規業務開拓に向けた研修会を開催するなど、作業所等経営ネットワーク支援事業の充実を図ってまいります。

◆上川あや

終わります。