◆上川あや

初めに、手話講習会の会場設定が安定しないことについて伺います。

障害者総合支援法で区の必須事業に位置づけられた手話奉仕員等の養成事業ですが、区はこれを世田谷区聴覚障害者協会さんに委託し、手話講習会の名称で実施をしています。ところが、同協会と受講生の皆さんは、その会場がころころと変わることに御苦労されています。
例えば、全九クラスあるうちの一つ。専門昼クラスを例にとりますと、一年前の十月七日は粕谷区民センターでの開催、その翌週は南烏山区民集会所に会場が移り、そのまた翌週は粕谷区民センターに戻って二週連続開催。ここで落ちつくかと思いきや、また翌週は、今度は上北沢地区会館に飛びまして、さらにその翌週は粕谷区民センターに戻ってくるという目まぐるしさです。
通年開催のクラスであるのに、毎週のように会場が変わるということ。これは、繰り返しますが、区に実施が義務づけられた事業であるのに、ちょっと御不便をかけるにもほどがあるんじゃないかという感じがいたします。ですので、区も最大限安定的な会場の確保に力をかすべきで、公的予約を一層工夫はできないものでしょうか、伺います。

◎若林 障害施策推進課長

区では、健聴者が手話を通じて聴覚障害者と交流し、聴覚障害への理解を深めるとともに、手話通訳者等の育成を図るために手話講習会を開催しております。体験教室、初級、中級、専門、それぞれ昼、夜に分かれるため、八クラスプラス手話通訳者の登録に向けた特別講義を加えると九つのクラスがございます。二カ月間の体験教室以外は各クラスとも週一回、一年間の開催となってございます。
各クラスが利用する施設といたしましては、総合福祉センターのほか区民センターや地区会館などの区民施設を利用しております。基本的に、一つの施設で最初から最後まで受講できるように努めておりますが、区民施設の改修等に伴い、平成二十五年度には四つのクラスにおいて複数の施設を利用して講習を行った例がございました。今年度は、二つのクラスにおいて複数の施設の利用を予定しており、関係者の皆様には御迷惑をおかけしておりますが、通年での確保が難しい施設であることに加え、今後施設の改修が行われることもあると存じます。できるだけ、同じ施設で事業実施ができますよう、なお一層努めてまいりたいと考えてございます。

◆上川あや

しっかり改善をお願いいたします。今後も見てまいります。