具体的な成果

★避難所での「補助犬受け入れ」が明文化されました。

 

平成24年3月改訂の「避難所運営マニュアル」では、上川の提案で盲導犬、聴導犬などの避難所への受け入れが明文化されました。過去に被災地で起きた「引き剥がし」をさせないための配慮です。

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◆上川あや

続いて、身体障害者補助犬の災害時の取り扱いについて伺います。
一昨年9月の一般質問で、補助犬をめぐる環境改善について私から三点の提案を行いました。その一つが、災害時の避難所で身体障害者補助犬の同伴を円滑に受け入れられるよう、区の避難所運営マニュアルを整備するべきだという提案でした。その後の状況を伺ったところ、前任の課長でしたけれども、住民組織の理解を十分に得るには至っていないので、まだ明文化できていないという極めて消極的なお答えでした。

身体障害者補助犬法はそもそも、不特定多数が利用する公共空間における補助犬の受け入れ拒否を禁止しています。滋賀県近江八幡市の避難所運営マニュアルは、昨年から、早速補助犬の同伴受け入れをきちんと明文化したそうです。市の担当者の方に伺ったところ、住民に理解があるかどうかが先に議論されるべき問題ではないというご判断で、すんなり明文化したというお話でした。私は、これこそがあるべき判断だろうと思います。
区内の避難所運営マニュアルでも、補助犬同伴の受け入れを基本方針としてしっかりと明記するべきです。住民理解の醸成に区としてご努力いただきたいことは当然であるのですけれども、原理原則を安易に譲って明文化をおくらせる対応は誤りだと思います。区の見解を伺います。

◎笹本 災害対策課長

補助犬につきましては、盲導犬、介助犬、聴導犬の総称でございまして、ペットとは異なり障害のある方の体の一部であること、また、都内では百二十頭余りの補助犬が活動しているというふうに聞いております。
今回の大震災では、日本補助犬協会が補助犬の安否確認を発災後三日ですべて確認するなど、迅速な活動が行われてまいりました。しかし、避難所では、補助犬もほかのペットと同様に扱われ、屋外に設置した部屋で暮らすとか、そういう扱いがあったというふうにも聞いております。
ご指摘の補助犬につきましては、身体障害者補助犬法の趣旨にのっとりまして、避難所への同伴を受け入れるべきであると区では考えております。一方で動物に対するアレルギーをお持ちの方もいらっしゃいますので、避難所での円滑な受け入れが行われるよう教育委員会等と連携し、避難所運営マニュアルの見直しを進めてまいりたいというふうに考えております。
また、二次避難所での補助犬の同伴につきましても、関係所管を通じまして、おのおのの施設管理者に対して働きかけを行ってまいりたいと思います。

◆上川あや

速度が少しは早まるのかなというご答弁で、結果を期待しています。