はじめに、祝休日を休館日とする、郷土資料館、代官屋敷の休館日設定の見直しについて伺います。

区立の郷土資料館は、国指定重要文化財「世田谷代官屋敷」の敷地内にあり、文化財の保全や管理、来館者動線の確保等を一体で行っていることから、開館日も代官屋敷と足並みを揃えて設定されています。
同資料館は1964年に開館した、都内初の区立博物館であり、本区の歴史・文化の発信拠点として重要です。
また区は、隣接する代官屋敷についても、区の歴史・文化の中心施設と位置付け、令和4年度以降、70余名もの「代官屋敷ボランティア」を育成し、主屋の座敷部分まで公開を拡大するなど魅力の向上に努めています。

しかし、これら施設の休館日設定は、区民のアクセス性向上や教育機会の拡大、観光振興の視点を欠いています。
両施設の休館日は基本、「月曜日及び休日」です。
その結果、何が起きているか。
先月のゴールデンウィークの5連休を例に取りましょう。

初日の5月2日のみ、土曜日のため開館日。
以後、3日は「憲法記念日」で休館日。4日も「みどりの日」で休館日、5日も「こどもの日」で休館日、6日も振替休日で休館日。
結果、4日連続で休館日でした。
区民が最も足を運びやすい連休こそ、絶好の公開機会のはずなのに、なぜ全ての休日を休館日とするのでしょう。

都内23区を調べると、全区に郷土資料館的施設がありました。
長期休館中の目黒区、渋谷区を除く21区のうち、17区では「祝休日こそ開館日、翌・平日を休館日」とする利用者本位の運営を行っており、先月の5連休も全日開館していたと確認できました。
逆に、その5連休の大半を休館日としたのは本区と江戸川区の2区だけです。
さらに、区立の世田谷美術館や文学館、次大夫堀民家園も「祝休日開館・翌平日休館」で運営されており、郷土資料館等の遅れは際立っています。

区教委の担当者からは、消防法上、開館日には5名の職員配置が必要でボランティアは充てられず、また博物館ゆえ、専門職員の比率が高く、代替要員の確保も容易でない等の説明がありました。
しかし、そうした事情は他区の資料館も同様で、本区だけ休日開館できない理由にはなりません。
休日を開館日に振り替えたところで、職員の総勤務日数が変わらないことも確認しています。代官屋敷保存会側の警備員についても勤務日の変更は可能というのが区教委の説明です。
つまり残された課題は、区教委としてどう調整し、実現へ踏み出すかです。

そこでまず、他区の資料館と比較して大きく立ち遅れた両施設の現状について、教育長のご認識を伺います。
併せて、「休日開館」の実現に向け、速やかに代官屋敷保存会との調整に着手されるよう求めますが、教育長のご決意と区教委の対応方針を伺います。