◆上川あや

最後に、先の定例会から懸案の同性カップルの住民票の続柄表記についてです。

六月定例会の席上、私より本区の同性カップルの続柄欄にも、長崎県大村市同様、男女の事実婚と同じ表記を求め、区長も早急かつ具体的な検討を指示したと答弁されましたが、まず、どのような経緯、進捗状況か説明を求めます。
第二に、大村市での導入以降、これまでに栃木県鹿沼市、香川県三豊市、神奈川県横須賀市などがこれに追随しておりますが、区はなお準備に時間をかけています。どこに留意し、進めているのか明らかにされたい。
最後に、現在の検討状況はいつまで続くのか、また、具体的に準備している内容及び交付をいつから始めるのか明らかにするよう求め、壇上からの質問を終わります。

◎保坂 区長

上川議員にお答えをいたします。

同性カップル、住民票続柄記載、いつ改められるのか、また検討期間はいつまでなのかと、そして具体的な内容、その時期について御質問をいただきました。
同性カップル、住民票の続柄記載につきましては、さきの六月定例会での議員の御質問に対して、私より、その制度設計について早急かつ具体的な検討を準備するように所管に指示したところですと答弁をさせていただきました。その後、所管におきまして鋭意実施に向けた準備を進めており、先行自治体の取組も踏まえながら、同様の検討をしている近隣の中野区などと区長同士で意見交換を行ってきたところであります。希望される住民の身近な窓口で申出、交付が円滑にできるよう関係部署に指示をしております。
人口九十二万人を抱え、パートナーシップ宣誓制度を実施してきた世田谷区が実施することは意義深いことだと考えております。十一月の段階で取扱いを開始することができるよう準備を進めております。

◎岩元 地域行政部長

私からは、同性カップルの住民票の続柄記載について、経過と進捗状況と、また、留意した点の二点について御答弁申し上げます。

パートナーシップ・ファミリーシップ宣誓に伴う住民票の写し及び住民票記載事項証明書における続柄記載への対応については、大村市での取扱いを皮切りに、七月にお話しの栃木県鹿沼市、神奈川県横須賀市、香川県三豊市などで、九月には神奈川県逗子市、葉山町での取扱いが開始されるなど取扱い自治体も増えており、先行自治体の状況のヒアリング等を踏まえ、現在、申出や証明発行に係る事務マニュアルの整備のほか、取扱い開始に向け、区の顧問弁護士に内容の確認を取るなど調整を行っているところです。

また、申出者に丁寧かつ正確な説明ができるよう、申出書の作成を進めるとともに、他の自治体においては受付窓口を限定しているところ、世田谷区においては、区内の十か所の受付窓口であるくみん窓口・出張所において続柄記載の申出、証明書交付の対応ができるよう調整を行っております。
加えまして、続柄記載の取扱い拡充に当たり、区事業における影響範囲を把握するための庁内の調査を行うなど、十一月の実施を見据えて丁寧な対応に努めてまいります。私からは以上でございます。