具体的な成果

★4支所で遠隔手話通訳の提供が始まりました。

 

区の窓口における手話通訳サービスは本庁舎のみで、他の4支所には通訳がないことが課題でした。そこで本庁舎と4支所を結ぶ、ITを使った「遠隔手話通訳」を上川が提案しサービスが始まりました。この取り組みは日経、毎日の両紙面でも取り上げられました。

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◆上川あや

最後に、区政に対する情報アクセシビリティーの平等性の観点から、本庁で実施されている手話通訳者設置事業と四支所とをテレビ電話で結ぶことを提案いたします。

一昨年の第三回定例会の私の議会質問を契機に、区庁舎の手話通訳者設置時間が昨年度から倍増されました。しかし、その設置は、月曜から金曜の午前中のみ、場所も区役所本庁舎、第二庁舎の一階のみと限られています。なぜ耳の不自由な方々だけが午前中だけに相談時間が限られてしまうのか。なぜ他区の数倍広い世田谷区でこうした方々だけが区役所本庁舎に足を運ばなければならないのか。現状は区民の情報アクセシビリティーの平等に著しく反しています。

せめて本庁舎以外の四支所で通信回線とテレビ電話、パソコン等を用い、本庁舎の手話通訳者サービスと結ぶところからアクセシビリティーを拡大できないでしょうか。既に類似のサービスは、低コストで実現できる方策の一つとして、千葉県市川市、愛知県豊橋市、佐賀県唐津市等でも展開されております。区の見解を伺います。

◎藤野 保健福祉部長

三点目に、手話通訳の件でご答弁申し上げます。

聴覚障害の方が来所された際の情報保障として、月曜から金曜、午前九時から正午まで、区役所第二庁舎に手話通訳者を配置しております。インターネットを利用したテレビ電話などの活用による手話通訳の提供は、技術的には可能であると考えます。一方、使用する通信回線、情報端末をどうするか。インターネットを利用した場合に障害者の方の個人情報が保護できるとは言い切れないなどの課題もございます。
手話通訳者の利用状況や世田谷区聴覚障害者協会のご意見なども伺いながら、テレビ電話の活用も含め、情報保障の環境整備について検討してまいりたいと存じます。
以上でございます。