具体的な成果

★点字ブロックの規格が統一されました。

 

全国各地で使われている点字ブロック。実は「止まれ」や「進め」を表す基準さえ統一されていず、形状や色は行く先でバラバラでした。
上川がこの問題を取り上げてから10年間で区は改良・交換を進め、2014年末にようやく区内の規格統一が完了しました。
これは全国初の快挙です。

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◆上川あや

初めに、視覚障害者誘導用ブロック、いわゆる点字ブロックについて伺います。

初当選の翌年、二〇〇四年の予算質疑で、各所ばらばらの規格で張られ続けてきた点字ブロックの統一を求めて質疑を行いました。日本で点字ブロックが発明されたのは一九六五年、しかし、点字ブロックの統一された基準が示されたのは、二〇〇一年の日本工業規格、いわゆるJIS規格が初めてのことでした。つまり、点字ブロックの発明から三十六年間、日本では色も形も大きさもばらばらの点字ブロックが張られ続けてきた。世田谷区内も御多分に漏れず、私が質疑をした段階で、この第二庁舎の目の前の点字ブロックも駅までずっと誤った点字ブロックがあったんですね。
この質疑を受けて、区では翌年六月までに全区道上のブロックを調査してくださった。結果は、敷設地点千九百五十五カ所のうち六百九十四カ所が不適切。不適切の割合は、箇所数で三五%、面積比で三九%に上りました。
区は、さらにその翌年、つまり二〇〇五年、私の追及に、おおむね五年程度でやっていきたいと全てを張りかえる目途について言及したんですが、その後、実際につくられました改修計画は随分スローダウンしまして、年間六十カ所から七十五カ所ずつ張りかえる、十年で全てを張りかえるというものに変わりました。当初見つかった不適切箇所は六百九十四カ所、そして張りかえの開始から来年度でちょうど十年です。
所管部に確認しましたところ、計画の最終年度を残して、まだ百三十九カ所の不適切箇所が残されているということなんですが、約束どおり、来年度で整備は終わるんでしょうか。また、世田谷区道上から不適切なブロックはこれで一掃されると理解してよろしいのでしょうか。
以上二点伺います。

◎関根 土木計画課長

御指摘の区道上にある不適切な視覚障害者誘導用ブロック六百九十四カ所の改善につきましては、平成十七年度から二十六年度までの十年間で改善する計画でございます。平成十七年度から二十一年度までの前期五カ年では三百十六カ所の改善を完了し、平成二十二年度から二十六年度までの後期五カ年で残り三百七十八カ所を改善する計画でございます。
後期五カ年の改善状況といたしましては、現在までに二百三十九カ所を改善しており、来年度に残り百三十九カ所の全てを改善する予定でございますので、六百九十四カ所のブロックにつきましては、来年度末には不適切なものが一掃されるものと認識しております。
今後とも道路パトロールなどにより視覚障害者誘導ブロックの設置状況を確認しながら、経年劣化や破損したブロックについては速やかに補修するなど、全ての歩行者が安全で歩きやすい道路環境の確保に努めてまいります。

◆上川あや

区道上は問題が解決したとして、まだ都道と国道が残っているんですが、不適切な箇所はまだあると私は認識しています。その統一に向けて、区としても積極的に動くべきと考えるんですけれども、いかがでしょう。

◎関根 土木計画課長

都道や国道における視覚障害者誘導用ブロックの取り組みについてですが、都では日常的な巡回点検で把握した場所や区や視覚障害者団体などが要望した場所などに、また、国では交差点など安全確保の必要性が高い場所などから順次ブロックを設置していると聞いております。
また、当区におきましても、区道の巡回パトロールや区民から通報を受けたときなど、都道や国道内におけるブロックの破損などを把握したときには、各管理者に連絡するなど、不適切な誘導用ブロックの改善を依頼しております。
一方、ブロックの形状や寸法につきましては日本工業規格に定めがあり、また、設置場所や設置方法につきましては、視覚障害者誘導用ブロック設置方針・同解説に基準があり、当区のほか、都や国でも同一の規格や方法によりブロックを設置してございます。
区といたしましては、同一基準による統一した視覚障害者誘導用ブロックの設置や区が把握した不適切箇所の都や国への早期の改善要望など、今後とも積極的に取り組んでまいります。

◆上川あや

よろしくお願いします。