◆上川あや
区立図書館の点訳サービスについて伺います。
私がこの問題を取り上げるのは、令和三年の四定と、令和四年の四定に続けて三回目。
これまで区教委よりいただきました改善を目指す御答弁の幾つもが空手形のまま、何ら改善も達成もされておりませんので、善処を求めて伺います。まず、区立図書館が点字図書製作の御依頼を受けるかどうかの広報が、いまだ何とも曖昧です。もっと分かりやすい広報はできないのでしょうか。区立図書館の障害者サービスの根拠規定、障害者サービス要綱の第六条の項目名は録音図書・点字図書の貸出し・製作で、その第四項には録音図書・点字図書を製作することができると明瞭に書かれています。ところが、当の障害者の方々に図書館が配布をしているしおりのほうでは、御相談くださいとあるだけです。
同様に、区立図書館のホームページ上の御案内も、個別に御相談くださいとあるだけで、点字図書製作のリクエストを受けるのかどうかは甚だ不明瞭。加えて、区のホームページの視覚障害のある方への支援のページに至っては、点字図書製作の内容自体、全く触れずじまいです。
区立図書館は同じしおりの中で、対面朗読でしたらお読みします、点字図書の貸出しでしたらお貸ししますと書いているのですから、点字図書の製作もリクエストをお受けしますと明確に書けないものでしょうか。
◎野上 中央図書館長
図書館で配布しております障害者サービスの御案内では、点字図書製作の案内に当たりまして、新規製作については御相談くださいとの記載になっております。また、図書館のホームページでも、個別に御相談くださいとされていることは御指摘のとおりでございます。
今後、点字図書製作の御案内に当たっては、新規の製作が可能であることを明記するとともに、その他の記載事項についても、サービスを利用される当事者に寄り添った表現方法に改めるなど、改善を図ってまいります。
◆上川あや
続けて、区民の点訳ニーズを満たすに足る人材養成です。
区がかつて人材養成した点訳奉仕員の皆様が、今なお点訳サークルてんとうむしとして御活躍中ですが、そのメンバーも大半が後期高齢者となり、半減してしまいました。まさにそれに続く後継者の育成と確保は喫緊の課題なのですが、いまだに具体的な改善策が全く見えません。専門の点訳スキルを学ぶ研修会を開くなり、既にスキルのある後継者を呼び込むなど形にするべきです。今後どのように後継者の育成、確保を急ぐのか、具体的な対応方針を伺います。
◎野上 中央図書館長
区における点訳ボランティア団体の状況につきましては、ただいま御指摘のとおりでございまして、新たに点訳を担っていただける方の養成は急務の課題と認識しております。
基礎的なスキルの養成に向けた取組につきましては、福祉部門を中心として、講座の実施など新たな対応の検討を進めていく必要があるとともに、図書館におきましても点字に関する興味関心を広げていく取組を進めていくことが重要と考えております。
現在、図書館開催のイベントを通じまして、点字を易しく学ぶことを目的とした、保健医療福祉総合プラザで開催している点字カフェ参加者を対象に、図書館で所蔵する絵本点訳を依頼しておりますが、今後は点訳の技術を継続して高め、長く活動いただけるような環境を整備するために、点訳者の方々の習熟の段階に合わせました図書館の点訳を依頼するほか、福祉部門と連携し、他自治体との協働なども対応策を視野に入れながら、継続的な人材の育成、確保を目指してまいります。
◆上川あや
しっかりお願いします。
続けて、点訳ニーズも様々でありまして、近年、全国的に課題となっているのが、数学あるいは化学といった専門領域を点訳できる方々が、その第一線から退きつつあるということで、現に点訳を担う方々の事業所で専門書の点訳が断られるようになっているといいます。こうした課題に情報保障を図るべき区と区教委はどう対応なさるのか、その対応方針を伺います。
◎野上 中央図書館長
現在、図書に対する点訳のニーズに対しましては、図書館での所蔵とすることを前提に、点訳のボランティア団体に対して依頼をしておりますが、今後、点訳依頼が増加した場合ですとか、専門的な図書の点訳といったニーズに確実に対応していくためには、様々な依頼先を確保しておくことが重要であると認識しております。
そうした状況に備えるため、都立図書館や日本点字図書館との情報交換を進めまして、必要な際に点訳依頼を行える環境整備を進めてまいりますとともに、点訳受託企業への発注ですとか、他自治体で活動されているボランティア団体との連携、専門的図書の国立国会図書館での点訳といった方策についても調査を進めてまいります。あわせまして、サービスを必要とされている方への事業案内を分かりやすく周知できるよう、関係所管と連携した広報の見直しも進めてまいります。
◆上川あや
第四に、私物の点訳ニーズにどう応えていくのかです。
令和四年四定の一般質問で、図書以外の私的な文書の点訳にも応じるべきだと再質問しましたところ、中村副区長より、区は、障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例で、障害者の意思疎通等の手段の保障や、人材育成についても必要な施策を講じていくことを定めていると前置きされた上で、お話のありましたような私的文書の点訳ニーズにも応える環境の整備について検討してまいりますとお答えになったのですが、三年たつ今も進展はありません。こちらも時間をかけることなく課題を整理し、お受けできるサービスとして広報するべきです。
例えば目黒区立図書館のホームページでは、図書館の資料だけでなく、個人の持込み資料の録音、点訳等もできますと、私物の点訳ニーズにも応える姿勢が鮮明です。区立図書館にも同様の対処を求めるものですが、御見解はいかがでしょうか。
◎野上 中央図書館長
図書館で実施しております活字文字を音読する対面朗読サービスにつきましては、図書だけではなく手紙や取扱い説明書など、図書館資料以外のいわゆる私物資料もサービスの対象としております。
今後につきましては、それぞれの見え方や特性に応じた情報アクセス手段を確保していくため、対面朗読サービスだけではなく、点訳についてもサービスの対象としてまいります。
また、私物の点訳が図書館サービスの対象であることを障害者サービスの御案内などにしっかり明記しまして、御利用される方がちゅうちょすることなく利用していただけるようにいたします。あわせまして、新たな方策としまして、図書館側で印刷文字を点字データ化し、印字した上で校正作業のみを外部に依頼するなど、新たな技術を活用した点訳の方法についても検証を進めてまいります。
◆上川あや
もう何度も何度も質問して、そのたびに言葉がそのままほごにされているみたいな感じで、私はちょっと、どういうことなんだろうなと思うことが続いておりますので、本当に四度目の質疑をしなくても済むように、しっかりと、本当にしっかり取り組んでください。



