◆上川あや
区民健康村について伺います。
昨年九月の区民生活常任委員会の会議録を読む中で、開設から約四十年が経過した区民健康村のなかのビレジ、ふじやまビレジともに大規模改修の準備があると知ったのですが、そのスケジュール感をいま一度御説明いただけますか。
◎森田 区民健康村・ふるさと・交流推進課長
区民健康村施設は、昭和六十一年に供用を開始してから四十年ほど経過しており、老朽化が進んでいるため、区の建物整備・保全計画に基づき、なかのビレジが令和八年度から、ふじやまビレジが令和十一年度から、建物の維持保全を目的として、外壁の補修のほか、給排水設備の更新や雨漏りの対応など大規模な改修の実施を予定しております。
◆上川あや
大規模改修をなさるなら、ぜひ御検討いただきたい項目が二つございます。
一つは、来館者が一人でも、あるいは親子間の異性介助などでも入浴可能になる貸切り風呂、家族風呂の開設です。
二つ目に、車椅子ユーザーも友人や家族と入浴できる温浴施設のバリアフリー化です。まず、この一点目、貸切り風呂ですが、自分の体を他人の目にさらしたくないニーズは、移動教室の子どもにも、また、一般利用の大人にだって潜在的には決して少なくないと考えています。大きなやけどやあざ、手術の傷痕、また肌のコンディション等にコンプレックス等があっても、また、性的マイノリティーやムスリムであっても大浴場への抵抗感は増すと思うのです。ところが、同施設には大浴場しかないというのが残念です。
実際、所管課に伺うと、従来よりそうしたニーズは確かにあり、例外的対応ではあるものの、従業員向けの個室風呂を御案内したケースもあると聞きました。そうであるならば、この機を利用し、裏メニュー的な対応ではなくて、一般利用者にも開かれた貸切り風呂、家族風呂を置くほうが、施設の配慮も向上し、宿としての魅力も増し、すばらしいと考えるのですが、改善はできないでしょうか、お伺いします。
◎森田 区民健康村・ふるさと・交流推進課長
お話しの貸切り風呂については、体に大きな傷のある方や性的マイノリティーの方、宗教上の理由のある方など様々な事情を持った方にとってニーズがあるものと認識しております。
一方で、新たな貸切り風呂の整備は、財政への負担はもとより、客室や温浴設備の増築、湯源の取り回しなどによる長期的な工事や休館など、施設運営上の多くの課題が想定され、困難な状況にあります。
ただし、現在、ふじやまビレジにおいては、御本人の御希望があれば、従業員向けの個室風呂をお貸しすることが可能であるほか、本館大浴場と別館のせせらぎの湯の二つの大浴場があることから、過去には、本館大浴場を、一般利用において時間枠を設定した貸切り風呂として運用することを検討対象とした経緯がございます。
今後さらに区民サービスの向上の観点から、指定管理者であるふるさと公社と利用状況等の課題を整理し、貸切り風呂の設定、その料金設定など、必要な環境の整備を検討してまいります。
◆上川あや
ありがとうございます。
続けて二点目です。私ごとで恐縮ですが、八年前、がんの進行で母を亡くしました。骨転移が複数箇所で拡大し、足を骨折、晩年の二年ほどは車椅子生活を余儀なくされました。自由の利かない闘病の日々、せめて景色のよい温泉宿でゆっくり家族旅行でもと宿を探して気づいたのが、車椅子ユーザーが無理なく温泉につかれる温浴施設のある宿が極端に少なかったこと、それが公共の宿であってもです。
浴槽の一部のバリアフリー化、入浴リフトの導入、防水車椅子やシャワーチェアの活用でも一定の改善はできるのに、それらの整備情報すら極端にないのです。
区民健康村には、ぜひそれらの整備と情報の発信を求めたいのですが、いかがでしょうか。
◎森田 区民健康村・ふるさと・交流推進課長
現在、ふじやまビレジ、なかのビレジ両施設では、シャワーチェアを浴室に設置し、なかのビレジでは、御要望があった場合に、浴室用車椅子の貸出しを行っております。しかしながら、ホームページ等での周知は行っておらず、こうした介助用具を設置、貸出ししていることが当事者に伝わりにくい状況にございます。
また、ふじやまビレジについては、客室棟に入るまでに階段があるなど、施設の一部においてバリアフリー化が課題となっております。
今後、施設改修を伴うハード面での改善は課題も大きく、すぐに対応することは難しい状況にありますが、入浴介助用具の充実や貸出しの周知を強化し、まずは貸出しの際の御案内も含め、ソフト面での改善を進め、当事者や家族が安心して御利用いただける宿泊施設になるよう取り組んでまいります。
◆上川あや
ぜひそちらもお願いいたします。



