◆上川あや

次の質問に移ります。
まずは、パネルを御覧いただければと思います。最初のパネルは、先月七日の私のエックスへの投稿です。


東棟と第2庁舎前を結ぶ横断歩道脇の区道の上 ※クリックすると拡大します

東棟と第2庁舎前を結ぶ横断歩道脇の区道の上

 

この日の午前中、議運へと急いでいたところに出くわしたのが左と右上の光景です。
区民会館の裏、この東棟と第二庁舎を結ぶ横断歩道脇の区道の上に点字ブロックを塞ぐ形でワゴン車が堂々違法駐車をしております。何で本庁の歩道に堂々と止めるのだろう。しかも、点字ブロックを塞いで平気だなんてどうかしていると立腹し、証拠写真を撮って、開催間ぎわだった議運へと急ぎました。
さらに驚いたその夜、退庁したときです。右下の写真にもあるように、全く同じ位置に、全く同じワゴン車が停車したままだったことには衝撃を受けました。誰もこの車両をどかそうとはしなかったのだと思いました。

翌日早速、私はこれらの写真を添えて、区民会館の事務室にも、文化・国際課にも、また世田谷総合支所にもメールを書き、再発防止を強く求めましたが、日中なぜ多くの職員が点字ブロックを塞ぐ車両の真横を通り過ぎながら、誰一人これを問題と気づき、改める行動を取れなかったのか。本来は内線一本の電話で解決できる課題です。そう考えると、これが現在の世田谷区役所の認識のレベルなのだと突きつけられた思いで、悲しく大変な情けない思いでいっぱいになりました。
パネルの二枚目と三枚目の詳細は割愛しますが、この庁舎とその周辺で過去同じようなことが繰り返されてきた証拠画像です。

ここで副区長にお伺いいたします。現在の区の職員に、目の前の問題に気づく心の目はないのでしょうか。また、点字ブロックの上に物を置いてはいけないことは多くの小中高校生でも分かることです。なのに、なぜ職員は誰一人、事態の改善へと動けないのでしょうか。副区長はこれをどう捉えるのか、また、職員の意識や行動をどう変えていただけるのか、お答えいただければと思います。

◎中村 副区長

私、パネルの当日ですけれども、東棟の執務室と第二庁舎を行き来していたはずですが、この車の状態には気づいていませんでした。区役所の敷地内で、私を含めて職員による対応がされずに、こうした状況が長時間放置されていたことに、私自ら反省するとともに、区として恥ずべきことと受け止めています。
今後、研修等を通じて、今回の事例を反省材料として周知していくとともに、職員が自ら考えて行動するためには、内発的な要因が大きいことからまずは次の二つの取組を進めたいと考えます。
一つは、DX推進により定型業務の省力化を進めて、職員が福祉の相談支援やまちづくりの合意形成など、より区民に近い業務に注力できる環境を整え、区民のお役に立てたとか、区民との協働により何かを成し遂げたという体験をする機会を増やしたいと思います。
もう一つは、今、福祉の領域をはじめとして、公共的サービスの提供に当たって、民間事業者の役割が非常に大きくなっていますが、職員が現場に出向いて利用者の状況を直接知る機会をできる限り持つように促していきたいと思います。
こうした取組を通じて、様々な区民の立場に立って、当事者の視点を持って問題に気づき、想像力を働かせながら主体的に行動する職員の育成についてつなげていきたいと考えています。

◆上川あや

もうこういう悲しい質問をぜひさせないでいただきたいと思います。
道路管理課のほうに伺いましたところ、車両通行止めではあっても、歩行者が通行止めではないんですね。歩道は生きているんです。道路交通法違反だそうですので、こういったことを真横で見ながら気がつかないということはもうやめてください。終わります。