はじめに、政府が未だ空襲被害者への補償を行っていないことについてです。
今月3月10日で東京大空襲から80年。この夏、終戦からも80年を迎えます。

ところが政府は、未だ自らが起こした戦争で犠牲を強いられた民間の戦争被害者に対し原爆被害者など一部を除いては、救済の手立てを講じず、謝罪ひとつしてきませんでした。
他方で、補償や救済を求める立法運動は予てよりあり、今の国会にも議連がありますが、政治情勢に翻弄され数十年、立法による救済もないままです。
また、現在の議連がまとめた法律案も、空襲等により障害を負った方だけを対象に一律50万円の一時金を交付するといった内容で、家族を殺され、家・財産を失い、また戦災孤児として生きてきたなど、被害の内容、状況も様々であるなか、本来あるべき救済には程遠く、それでも立法運動にかかわる方々からは終戦80年の今年が立法においても最後のチャンスとの声も上がっています。

こうした国の無為・無策とその冷酷さに対し、区も無策なまま座視するべきではないと思っています。
すでに、名古屋市、岐阜市、浜松市などには空襲被害者見舞金があり、区も被爆者に対しては1975年から今年で50年、見舞金を支給し続けています。
ならば空襲被害者らに対しても、この間のご労苦を慰め、また救済の機運を高めるためにも見舞金を創設するなどの支援を求めます。区のご見解はいかがでしょうか?

戦後80年が経とうとしている今日(こんにち)も、議員立法の成立はなく、また国も自らその救済に乗り出さない状況をどう見るか、区長のご見解も、お伺いできればと思います。

ぜひ時間をかけずに支援を具体化してください。