◆上川あや

最後に、区が進めている集合住宅等の在宅避難についても伺います。

既に、指定避難所となる小中学校の受水槽には、私の提案で非常用給水栓が整備され、非常時も内部の水が衛生的に取り出せるしつらえになっています。マンション等においてもその受水槽に応急給水栓を整備することで、災害時、遠方の給水拠点まで行かずとも、安全に水が利用できるようになる、住民同士の共助にもつながるものと考えます。
そこで、区が来年度実施予定のマンション等における在宅避難を推進する事業の周知と併せ、非常用給水栓、応急給水栓設置の有効性など、マンション住民に対して周知してはどうかと考えますけれども、いかがでしょうか。

◎工藤 危機管理部副参事

現在区では、災害時飲料水の供給のため、東京都が設置しております区内十か所の給水拠点に加えまして、消火栓等を活用した応急給水を実施するため、避難所となる区立小中学校等に応急給水資機材を配備しております。また、今お話しありましたように各小中学校の受水槽には非常用給水栓を取り付けており、受水槽内の水を使用することも可能な計画となっております。
御提案いただきましたマンションに設置されている受水槽への非常用給水栓の設置につきましては、個々の飲料水の備蓄に合わせまして、マンション内の災害時の飲料水確保につながり、マンション内における在宅避難の推進が期待されるものと考えております。さらに、その設置手続や利用方法などについて話し合う機会にもつながることから、マンション内の共助を促す効果も期待されます。
今後予定しておりますマンションにおける在宅避難を推進するための共助を促す資機材を供与する事業と併せまして、作成予定のマンション防災についての啓発冊子等にて御提案のマンション内受水槽への非常用給水栓設置の有効性や必要性、また、手続等を掲載するなど、マンション内の飲料水の確保や共助につながる啓発を行ってまいります。区としましては、引き続き様々な取組を通じまして、マンションにおける在宅避難の推進とマンション防災力向上に努めてまいります。

◆上川あや

終わります。ありがとうございます。