◆上川あや

初めに、この新庁舎から目と鼻の先にある区が設置をした区役所周辺の誘導サインについて伺います。

まず、画像を用いて説明したいと思いますので、ぜひ、委員の皆さんもタブレットからパネルを御覧ください。この画像は、私が先日、目にしてはっとさせられた旧ツイッター、エックスへの投稿画像です。ここでは投稿者のお名前のみモザイク処理をしておりますが、他県の有名な公立劇場の劇場長だった方による投稿です。この景色は皆さんもよく御存じの景色だと思います。

この庁舎の南側、百メートルほど先にある世田谷税務署前の交差点、区役所通りの薬局前に立つ誘導サインを真ん中にした風景写真です。
投稿された文章にはこうあります。「この世田谷区役所案内看板なんとかしてくれませんか?歩道のど真ん中に立ってて、もう何度もぶつかりそうになりました。目の不自由な方にはかなり危険だと思うんですが、いかがですか?」
私も本投稿を見て、はっとして、現場を再確認いたしました。そして、目が見えることで容易にそのリスクを回避できている健常者ゆえの無関心を自覚し、反省させられる思いでした。それと同時に、投稿の趣旨に大いに賛同しまして、これは移設が望ましいのではないかと考えたのですが、いかがでしょうか。

◎髙橋 工事第一課長

委員御指摘の誘導サインは、平成二十七年度に策定された区役所周辺サイン整備計画に基づき、来庁者に駐車場への案内などを行うため、区役所の施設管理者が設置したものです。誘導サインを設置した時点では、歩道に沿って民地の塀がありましたが、そのうち沿道の建物の建て替えに伴い、民地側に歩道に沿った形態で新たな空間が形成された状況でございます。
委員御指摘のとおり、現状では民地と一体となり、歩道の中央付近に誘導サインが設置されているように見受けられ、歩道を通行される歩行者、特に視覚に障害がある方などにとっては安全性に支障がある状態となっております。こうしたことから、歩道を利用する方々にとって安全な歩道にするため、車道寄りの歩道端に設置するなど、適切な位置への移設について、本庁舎の施設管理者、交通管理者など関係者と調整してまいります。

◆上川あや

注意深く観察してみますと、看板の表示内容もまたおかしいと感じました。左側に大きくPと丸囲みの文字があり、これはパーキングを示すのだろうと理解します。そして、そのすぐ脇に左折を促す矢印を加え、世田谷区役所、法務局、税務署、都税事務所と書いてある。つまり、これは四つの施設のパーキングはともに左折方向にありますよと御案内しているように読めるんです。
ところが、区役所以外のパーキングは全く逆方向。区道を真逆に右折をした世田谷合同庁舎の中にあるはずです。この区道はそもそも右折禁止の道路ではありません。また、交通量もさして多いとは言えず、交通法規に素直に従って、駐車場にはスムーズに右折進入ができるはず。であるにもかかわらず、看板は四施設をそろえて逆方向を示しているというわけです。あまりに紛らわしくないでしょうか。

◎髙橋 工事第一課長

御指摘の誘導サインですが、世田谷区役所通りを世田谷通りから区役所方面に進入してきた車両が、世田谷合同庁舎の駐車場に入る際に右折進入となり、世田谷区役所通りでの渋滞発生を防ぐことを目的とし、区役所周辺を迂回し、駐車場に左折進入を促す目的のサイン内容となっております。
しかしながら、御指摘の誘導サインは、特に初めて区に来庁され駐車場を御利用される方は、サインに従って交差点を左折したすぐ先に駐車場があるものと勘違いされる可能性もございます。こうしたことを踏まえ、区役所周辺サインを含めた誘導サインの内容につきましては、本庁舎等整備工事の進捗に合わせ、本庁舎の施設管理者など関係者と調整してまいります。

◆上川あや

ぜひ改めていただけるといいと思います。