まず、区の安心すこやかセンター、略称「あんすこ」で起きた、命に関わるご相談への不対応に関して伺います。
昨年9月、区内で介護事業所と訪問看護ステーションを経営する友人より、私のもとにLINEが入りました。 その内容の一部をぼかしつつ、読みあげます。
「私の担当している方が末期がんの独居。最期まで家で過ごしたいと胃癌で栄養を口から取れず、鎖骨のCVポートから点滴をしながら、〇〇駅前のJKK、東京都住宅供給公社にお住まいです。
高齢独居で玄関まで出てくるのが難しい方だと、体調が悪い時に緊急で往診や訪問看護師が家に入れないため、多くの方がキーボックスを設置し、暗証番号を関係者にのみに伝え、対応しています。
この方のご退院に伴い、集合住宅窓口とJKKにも問合せしましたが「そんなもの置いてもらっては困る」との回答で結局合鍵を預かる形に。
ただ合鍵だと、紛失リスクや緊急時に看護師が自宅から訪問したり、往診も当番の先生が違ったりと、訪問時に困ることが想定され、特に夜間は担当者が事務所に寄り、そこから向かうとなると時間浪費は命のリスクにも繋がります。
そのため地域包括支援センターにも報告しましたが、取り上げる様子はありません」
引用は以上です。
この件では、私が区の「あんすこ」担当者に問合せ、区の居住支援課からJKKに連絡する支援が取られましたが、それをご報告した前日に、ご本人は亡くなられました。
「あんすこ」の所管課からは「ご相談を受け流したのはマズかった。今後はそのようなご相談にもサポートする姿勢で臨みます」との謝罪もありましたが、ならばその反省をどう生かしたか?
また、今後はどう親身な対応、支援にあたるのか、「あんすこ」全体の再発防止策を伺えればと思います。