◆上川あや
まず、区のあんしんすこやかセンター、略称あんすこで起きた命に関わる御相談への不対応について伺います。
昨年九月、区内で介護事業所と訪問看護ステーションを経営する友人より私の下にLINEが入りました。その内容を、一部をぼかしつつ読み上げます。
私の担当している方が末期がんの独居。最期まで家で過ごしたいと、胃がんで栄養を口から取れず、鎖骨のCVポートから点滴をしながら、○○駅前のJKK、東京都住宅供給公社にお住まいです。高齢独居で玄関まで出てくるのが難しい方だと体調が悪いときに緊急で往診や訪問看護師が家に入れないため、多くの方がキーボックスを設置し、暗証番号を関係者のみに伝え、対応しています。この方の御退院に伴い、集合住宅窓口とJKKにも問い合わせましたが、そんなもの置いてもらっては困るとの回答で、結局、合鍵を預かる形に。
ただ、合鍵だと紛失リスクや、緊急時に看護師が自宅から訪問したり、往診も当番の先生が違ったりと、訪問時に困ることが想定され、特に夜間は担当者が事務所に寄り、そこから向かうとなると時間の浪費は命のリスクにもつながります。そのため、地域包括支援センターにも報告しましたが、取り上げる様子はありません。引用は以上です。この件では、私が区のあんすこ担当者に問い合わせ、区の居住支援課からJKKに連絡する支援が取られましたが、それを御報告した前日に、御当人は亡くなられておりました。あんすこの所管課からは、御相談を受け流したのはまずかった。今後はそのような御相談にもサポートする姿勢で臨みますとの謝罪もあったのですが、ならば、その反省をどう生かしたのか。また、今後はどう親身な対応、支援に当たるのか、あんすこ全体の再発防止策を伺えればと思います。
◎横尾 介護予防・地域支援課長
身近な福祉の相談窓口として、あんしんすこやかセンターは相談者の気持ちに寄り添うことが一番重要であると認識しております。
委員が御紹介された事例につきましては、あんしんすこやかセンターの力不足による結果であり、大変申し訳なく思っております。当該あんしんすこやかセンターでは、今年度、地区包括ケア会議の議題として、今回の事例を取り上げております。さらに、今後、地域ケア会議を実施しまして課題への取組を進めていくとの報告を受けております。
区といたしましては、今回御紹介いただきました事例をあんしんすこやかセンターの相談力・対応力向上強化のために生かすべき事案として重く受け止めております。今後は、あんしんすこやかセンターを対象とした研修等の場において、各地区での課題解決の好事例を共有するのみならず、各地区で抱える課題につきましても二十八地区で共有いたしまして、課題解決に向けた検討を行う場を増やすなど、支援を行ってまいります。◆上川あや
ぜひしっかりお願いいたします。