◆上川あや

次に、世田谷の土地と風土が育んだ伝統野菜の固有種についてです。

さきの一般質問で私からは、区の花、サギソウの固有種、大正時代に三軒茶屋の田んぼで採取された固有の芳香種、武蔵野の追跡調査と、その保護、活用を提案し、区より前向きな御答弁をいただいたところです。その際、時間の制約から触れなかった世田谷の伝統野菜にも存続が危ぶまれる種があるということが気になっています。例えば宇奈根に伝わる宇奈根ねぎ、これまで継続的に栽培を続けてきた農家の一軒も外環道のジャンクションの工事で、その農地の大半が失われてしまいました。また、有機農法の世界では名の知られた等々力の大平農園に伝わる牛の角ネギというのも地域伝来の固有種だと認識をしています。このほか烏山では、下山千歳白菜が固有種として知られておりますが、いずれも継続的に作付を行っている農家は一、二軒だけであるということから、種の存続を懸念します。

こうした地域伝統野菜の固有種も、さきの本会議で御提案したように、農水省の外郭団体のジーンバンクに預けられたら安心できると考えています。ここでは、都市整備領域ですので、その活用についての提案をしたいのですが、例えば都市農業公園の一角でこれら地域の伝統野菜、世田谷オリジナル野菜を栽培、展示することはできないでしょうか。世田谷の土地、風土が育んできた伝統の野菜と、その伝統の農業を知っていただくよい機会にもなり、すてきだなと考えるんですけれども、いかがでしょうか。

◎市川 公園緑地課長

農業公園は、世田谷区の農の風景を保存し、農業体験等を通じて、都市農業の重要性を広く伝える場であり、現在、喜多見農業公園をはじめ、都市計画決定を七か所、うち三か所で開園しております。

これまで農業公園では、区民参加型の農園管理を行っており、栽培する品種については、耐病性など栽培のしやすさを重視してまいりました。伝統野菜を農業公園で栽培していくには、時間と労力がかかる継続的な種取りが課題となりますが、委員お話しのジーンバンクなどに種子が預けられていれば、種子の提供は受けられる可能性は高まると考えます。
農業公園の意義を考えた際、世田谷ゆかりの野菜を栽培することは、都市農業に関心を持ってもらう上で大事な視点だと考えますので、まずは農業協同組合や世田谷トラストまちづくりなどのネットワークを活用し、伝統野菜の種子を継続的に提供いただくことが可能か調査してまいります。あわせて、ジーンバンクなどの活用も視野に、小規模であっても伝統野菜を展示する見本園の設置を目指し、検討を進めてまいります。

◆上川あや

ありがとうございます。