◆上川あや

最後に、区の職員採用からの外国籍の排除についてです。

多摩地域の二十六市では、全廃されて久しい国籍条項の撤廃を以前この区議会で求めましたが、その後、本区のリードで特別区全体で議論が進んでいると伺っております。これまでの検討状況と今後の見通しについて伺います。

◎好永 人事課長

職員採用における国籍要件の見直しにつきましては、委員の御指摘を踏まえまして、二十三区の検討会に世田谷区より提案し、特別区として課題認識を深め、見直しに取り組む必要性から、令和二年三月に新たな検討課題として了承されたところでございます。
その後、検討会におきまして、特別区の現状や政令市の状況等が整理されてきましたが、特別区においては、現在も採用に当たって国籍要件を付している事務系や技術系の職種について、全ての政令市でほぼ全面的に要件を撤廃していること、併せて、ほとんどの政令市は管理職への昇任についても全ての職種で国籍要件を課していないといった事実が確認されました。
そうした状況を踏まえまして、特別区においても従来の取扱いを前提とせず、引き続き検討をしていくものと整理されたところでございます。一律の考え方ではございませんので、なお時間が要するものと考えられますが、検討を引き続き進めていきたいと考えております。

◆上川あや

ぜひ不合理な差別がないように、排除がないように、改めてしっかりとした点検、推進をお願いいたしまして、私の質問を終わります。