◆上川あや
次に、八月に示されました総合福祉センターの業務移行計画について伺いたいと思います。
それまでの計画で民間医療機関に任せて廃止する方針だった身体障害者の手帳相談と補装具相談判定が一部保健センターに残る方針に変わったことを私は歓迎しております。
専門性の高い検査を民間に任せ切るということに不安がありましたし、また、総福では無料で行われていたこうした判定、診断が有料化することにもちょっと抵抗感がございました。どういう理由で変更されたのか、改めての説明を求めます。
◎竹花 障害施策推進課長
平成二十七年度策定の総合福祉センター機能業務移行計画では、補装具相談判定や身体障害者手帳判定については、判定できる地域の指定医が総合福祉センター開設当初よりはふえたこともあり、地域の民間医療機関へ移行することといたしました。
区内で補装具相談判定などを行う身体障害者福祉法第十五条の指定医は、障害区分の肢体不自由が約二百六十名、視覚障害が約五十名など、十三の障害区分全体で約八百五十人の登録がございます。
今般の総合福祉センター個別事業移行計画を検討する中で、身体障害者手帳の診断では、例えば一部の聴力検査など、設備の関係から地域の民間医療機関では対応が難しいもの、また補装具判定では、下肢装具など、理学療法士が御自宅を訪問した上で判定をする必要があるものなど、地域の民間医療機関では対応が難しいものがあることが判明したため、それらの判定については、区複合棟に整備する保健センターの専門相談で対応する方向としたものでございます。
◆上川あや
この議論の過程で気がついたことなんですが、障害者手帳取得のための診断料をほかの自治体では助成対象としているんですね。これは世田谷区でもできないですかということを伺ったところ、実はこの事業、取得の診断書助成はありますということだったんですね。伺うと、平成三年十月に施行された区の実施要綱に基づいて、区内医師会所属の指定医で診断書を得た場合には助成対象ということなんですが、私はネット検索をいろいろして、ほかの自治体では見当たっても、世田谷区のサイトから見つけられなかったんです。区の担当者に伺うと、障害者のしおりや「せたがや便利帳」にも書いてあるということなんですけれども、障害者のしおりは手帳をもらってから手渡されるものですから、タイミングが合いませんよね。また、便利帳も通常、転入時に手渡されるものですから、タイミングが合うとは限りません。ホームページにもあるというんですけれども、PDF、どうやって細かく探せというのか、これは広報になっていないと思うんですよ。改善していただきたいんですけれども、いかがでしょうか。
◎竹花 障害施策推進課長
区では、身体障害者手帳の診断書作成に関して、障害者のしおりや「せたがや便利帳」に掲載するとともに、区のホームページでも御案内をしております。しかしながら、御指摘のとおり、区のホームページでは、該当ページが探しづらく、身体障害者手帳の診断料の助成に関する説明に不十分な箇所もございました。
今後、ホームページでの掲載方法等についてを見直し、診断料助成について容易に検索できるように改めてまいります。また、来年度が障害者のしおりの改訂年度でございますので、ホームページでの情報提供も含め、情報提供全体について点検をし、区民に必要な情報を適切に提供できるよう努めてまいります。
◆上川あや
三十秒しかありません。このスキーム、区内の医師会で診断書をもらわなきゃいけないんです。ほかの自治体、都内では全ての医療機関からの診断書でオーケーなんです。これは変えられませんか、いかがでしょう。
◎竹花 障害施策推進課長
都内の自治体では、一定の条件を付しているところ、付していないところ、今後、計画策定の見直しの中で検討を進めてまいります。
◆上川あや
世田谷区の助成率六・二%です。ほかのところは八割、九割あるんです。ぜひ変えてください。