◆上川あや

続きまして、梅丘図書館の改築に関して伺います。

昭和四十二年の建築で、長らく老朽化が課題とされてきた同図書館が、いよいよ建てかえのスケジュールに乗ることになりました。来年度に基本構想、二十八年度に基本設計、二十九年度に実施設計となりまして、その後、工事を経て、三十一年度のオープンを目指しているということなんですが、ぜひ検討していただきたいことがあります。
梅丘図書館は、現在でも羽根木公園の一施設という位置づけだそうなんですが、実際には相互の連絡が全くない施設です。図書館の背後は区内に二十六カ所ある急傾斜地崩落危険箇所の崖で隔絶をされておりまして、公道に一旦出なければ相互に連絡できません。この点、次回の設計では、ぜひ背後の公園との一体的な整備を図っていただきたいと考えています。
私からは、おととし秋の決算質疑で、横浜のアメリカ山公園を引き合いに、立体都市公園制度というものを取り上げました。建物の上部を公園の一部として一体的に整備することで緑地面積をふやし、建物内のエレベーターで公園の上部まで直接上がれるようにすることで、高齢者や障害者にも優しい公園設備の設計となっています。
梅丘でもぜひ車椅子を、あの重いものを押して公園を上がらなくても済むように、一体的な整備を図っていただきたいんですけれども、この点、いかがでしょうか。

◎花房 中央図書館長

梅丘図書館の改築につきましては、区の実施計画を改定いたしましたように、その取り組みを早め、二十七年度、基本構想を策定し、三十一年度末の開設を目指して取り組みを進めてまいります。二十七年度には基本構想策定のための区民参加型のワークショップを実施したいと考えており、第二次図書館ビジョンを具現化する新しい施設として検討を進めてまいります。
お話しのとおり、梅丘図書館は羽根木公園の一角にございますので、その環境に配慮した、魅力ある図書館にしてまいりたいと考えております。基本構想の策定に当たりましては、公園との一体施設とした場合、防犯や管理面での課題もありますが、地域の皆さんと連携協働を図るとともに、ユニバーサルデザインや世田谷らしい都市デザインなどの視点から、関係所管と十分に調整を図りながら取り組んでまいります。

◆上川あや

検討を期待しています。