具体的な成果

★全国初!井戸水浄水プラントが区庁舎にオープン!

 

上川の議会提案により、本庁舎の横に大深度の井戸が掘られ、水道水を造る膜処理プラントが稼働しました。
庁舎に「ミニ浄水場」を設置する試みは全国初で、新聞各紙でも紹介。
すでに1日10tの水を汲み上げ庁舎内に供給しているほか、災害時には連日5万人分の飲み水が作れる施設です。
開設後、自治体関係者の視察も相次いでいます。

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◆上川あや

最後に、地下水の有効活用についてです。

私の提案を入れて、区の本庁舎に地下水利用システムが開設されたことをありがたく思っています。今回の改善で、災害時の水の備えに大きな前進が見られた一方で、そのくみ上げ井戸は一本のみ、一日十トンのくみ上げ量と利用量も控え目で、同施設に設置された地下水位モニタリングの結果から見ても環境影響はないものと考えています。
区全体の地下水くみ上げ量を東京都の統計書から見ても、単位面積当たりのくみ上げ量は、実に武蔵野市の三〇〇分の一以下と僅少で、環境保全とのバランスから考えても、残る地下水利用のポテンシャルは非常に大きなものがあると考えております。
さきの議会招集挨拶で区長も、引き続き区内の災害時における地下水の有効活用などについて調査検討を行い、災害時の水の確保に取り組んでいきますとの御挨拶がありましたが、今後の地下水利活用のポテンシャルについてどのような展望をお持ちなのでしょうか。いたずらに恐れることなく、科学的にその利活用を図るべきと考えますが、いかがでしょうか。区長の見解をお伺いいたします。

◎保坂 区長

次に、地下水の活用についての区長の見解ということでございます。
この世田谷区役所駐車場だった場所に、第三庁舎横に地下水利用システムというものができ上がりました。災害時の飲料水がここで確保されたと。そして、これはもう職員のみならず緊急時には周辺にお住まいの住民の皆さんに対する飲料水ということで、約五万人分というふうに聞いております。この井戸と浄水設備は、いわばミニ浄水場と言ってもいいような機能を持ち、区内外から、例えば他の自治体からも見学の申し込み等もあって、静かな反響を呼んでいるというふうに受けとめています。
この地下水については、区では区民が所有する井戸を災害対策用、震災対策用に指定するなど従来から取り組みを進めていることと、また、区内大学で生活用水確保のための井戸を活用している事例もあります。また、他の区では消防用の水利として公園内に井戸を掘削するという整備も行われていると聞いています。
発災時の水の確保は区民の生命線です。この中で、今日量十トンの問題に触れられたわけですが、都の環境条例が定めている地盤沈下防止のための揚水規制というのが日量十トンということになります。一方で、このたび完成した小田急線の地下トンネル工事でも、地下水の処理が大変難題であったと、非常に水が多かったということも聞いております。また、首都高速の環状線、品川まで延伸をしてく工事が、地下水位が上昇したために一年間延長されているということも聞いておりますし、東京都内では地下水位はかなり上がっているという報道もあり、これは都の環境局ともこの日量十トン、あるいは現状が世田谷区内での地下水利用が地盤沈下に直結するということであるのかどうかというのが、これが本当に科学的にしっかり検証していくことが大事だと思っておりますし、この震災等に備える水源の確保について、今年度全区的な調査をかけ、そして効果的な利用、効果のあるところには整備をしていくということも含めて調査検討していきたいと思います。