◆上川あや
話は変わりまして災害対策です。第三庁舎にこの春開設される水処理プラントについて伺います。
私の提案を入れていただいて、本庁舎に地下水の膜処理プラントが建設されることになりまして、このことについてはありがたく思っています。
しかし、区に確認すると、区の想定からは重要な部分が抜け落ちていると感じました。区は災害時の断水のみを想定して準備を進めてきています。一方で、断水は生じずに、水道水の供給は得られながらも、水道水そのものが汚染されてくるという事態は想定されておりません。
思い返しますと、福島第一原発事故を引き金に起こった放射性物質効果による汚染は、二十三区の全体の水に波及したんですね。ですので、この広域汚染と区の施設とを分けて運営する、そういった観点が必要で、対処をお願いしているんですが、いかがでしょうか。
◎笹本 災害対策課長
井戸水源については、水質に関して重立った項目について、専門の業者が常時監視をしまして、あわせて定期的な水質検査等も実施することとしております。
御指摘の東日本大震災以降にも起きました広域に及ぶ水源の汚染等が発生した場合についてですが、地下水に異常がない場合は、都の上水道から送られてくる水道水を区の判断で遮断しまして、区の浄水施設単体での水供給に切りかえられる構造となっております。また、井戸にふぐあいが生じて、上水道のみに頼ることも可能性としては考えられますので、そのときに迅速に状況を判断しまして対応できるように努めてまいります。
いずれにしましても、御指摘の部分も含め、ハード、ソフト両方の面から柔軟、迅速に対処してまいります。