◆上川あや

続いて、区立公園にケータリングカーの導入をと題して伺います。

現在、区立公園では、世田谷公園と羽根木公園に売店が設置されておりますが、温かいものといえば、ソフトドリンク以外カップ麺が用意されている程度で、非常に乏しい品ぞろえであることが残念です。これを補完するものとして、週末に創意工夫あふれるケータリングカー、食品移動販売車を導入することはできないでしょうか。
埼玉県営の和光樹林公園では、和光市が指定管理者になって以降、ケータリングカーの積極導入を決め、毎日曜日に実施しています。年間を通じて一台から四台のケータリングカーが集い、台湾風かき氷、欧風カレー、上州太田焼きそば等、できたて熱々のメニューを提供し、来園者からも好評を得ています。市は出店者から使用料及び売り上げの一定パーセントを徴収し、税外収入まで得ています。来園者の利便性の向上、公園の魅力アップにつながる上、区の予算さえ不要です。いかがでしょうか。区でも取り入れられる余地があると考えますが、見解を伺います。

◎工藤 みどりとみず政策担当部長

公園のケータリングカー導入についてお答えいたします。
区立公園の飲食店の導入につきましては、現在、議会でも御報告していますとおり、仮称二子玉川公園において、プロポーザルによる事業者を選定し、喫茶店の設置を予定しております。また、これまでも大規模な公園におきましては、売店や自動販売機の設置により、利用される方の利便性の向上を図ってきており、例えば世田谷公園の売店では、昨年の夏、昭和女子大の学生のアイデアを取り入れたソフトクリームを販売してまいりました。御提案いただきましたケータリングカーの導入につきましては、お話にありました公園の魅力アップの一面に加えて、利用者ニーズの把握、公園管理や周辺店舗への影響など、幅広い観点から導入の可能性について、さらに研究を進めてまいります。以上です。

◆上川あや

再質問をいたします。
一つ目は区長に伺います。
ケータリングカーの導入についてなんですが、先ほどの御答弁は、単に研究するということで、やや消極的という印象を受けました。区長はいかがお考えなのでしょうか。一気に導入とまではいかなくても、社会実験の実施など、具体的なすり合わせに向けた努力というものも考えられると思いますが、いかがか伺いたいと思います。

◎保坂 区長

再質問にお答えします。
公園で、土日祭日などケータリングカーを利用して、既に和光市ですか、取り組みがあるという御紹介をいただきました。お話を聞いていて、世田谷区の公園の中に、例えば四点ぐらいちょっと考慮しなければならないと思うんですが、区民の利便性ですね。そして、食材や調理品の質というものも大事だろうと。また、公園は緑で穏やかな環境なので、その環境と調和するようなケータリングであってほしいなと。さらに、ごみ、使い捨て容器の問題などをどうクリアするか。このあたりをしっかり見ていって、区民にとって、土日祭日など、より潤いのある環境にしていくことは大変いいことではないかと。そういう意味で試行してみるという価値があると思います。