◆上川あや
続きまして、民生児童委員による安否確認についてです。
全国民生委員児童委員連合会では、平成十九年十月から、災害時一人も見逃さない運動という見守りネットワークの構築を全民生児童委員に呼びかけてきました。一連の活動成果としまして、地域によっては、町会・自治会との密な連携がない場合であっても、民生委員が主導する形で安否確認、避難誘導の体制がつくられてきたと承知をしています。では、区の民生児童委員の方々の活動状況はどのようなものであったのでしょうか。
この春の震災で、地域の民生委員の方々から、各地のあんしんすこやかセンターに寄せられた安否確認のデータを拝見しました。それを見る限り、活動状況には地域によって大きな隔たりがあるように感じました。区内にある二十七の出張所・まちづくりセンターの単位で見て、民生委員の方々から安否確認の情報が一件も寄せられなかったセンターが十五地域と、区の半数以上を占めています。この数字が民生委員の方々の活動のすべてではないということは承知しておりますけれども、町会・自治会との協定締結もない、そんな地域が多い。また、協定が締結されても機能しない地域がある。さらに、地域の民生児童委員の方々の動きが遅かったり、あるいは情報が全く区に入ってこないということでは大変困ります。区としてこのような状況をどのようにお考えであるのか伺います。
◎堀川 地域福祉部長
東日本大震災の発生に際しましては、区からも委託業務の一環として指示を出しまして、あんしんすこやかセンターにおいて安否確認等が必要と思われる高齢者の状況確認を実施したところでございますが、その際、民生委員からセンターに安否情報が寄せられたり、あるいはセンターから安否情報の提供や訪問をお願いした例もございます。
一方、民生委員の皆様におかれましては、お話にございました災害時一人も見逃さない運動が進められておりまして、世田谷区民生委員児童委員協議会においても、平成十九年三月に、その実践の手引として災害対応マニュアルを作成されていらっしゃいます。
震災後、区では、民生委員の地域会長などの皆様に民生委員の活動状況について伺いましたが、各地域の民生委員には、高齢者等への電話連絡や訪問等を行っていただいたと聞いております。しかしながら、災害時の情報について、どのような場合にどこに提供していただくか、区からは具体的にお示しできておらず、今後、民生委員から提供いただく情報の流れ等について検討してまいりたいと考えております。
◆上川あや
しっかりとした改善をお願いいたします。