具体的な成果

★東京都都市整備局および国の京浜河川事務所に舗装整備の申し入れが行われました。

 

➀ 上川の質疑後、区の2つの所管部より、東京都都市整備局および国の京浜河川事務所に舗装整備の申し入れが行われました。
➁ 区のスポーツ推進課が占有許可を得ている未舗装部分については、2019年1月末~2月初旬に舗装工事を実施することとなりました。

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◆上川あや

「たまリバー50キロ」というものについて伺います。

「たまリバー50キロ」は、都民の健康づくりを目的に、東京都が羽村市から大田区までの多摩川の左岸――東京側ですね――十区市に協力を呼びかけつくられた、多摩川河川敷等を利用したウオーキング、ランニング、散策コースです。このコース、自転車愛好者、サイクリストからも多摩川サイクリングコース、略称多摩サイという愛称で呼ばれまして、大変な人気コースです。しかし、この世田谷区部分がいただけません。幅員が狭過ぎたり、砂利道区間が非常に長いんですね。

このため、どんなことが起こっているのかということで、ここで一つ目のパネルを御紹介します。
これはある新聞社がネット上でお勧めをしている多摩川沿岸のサイクリングコースです。始点と、あるいは終点となるのは「たまリバー50キロ」と同じ羽村と大田区ということになります。
それでは、コースが全て「たまリバー50キロ」、東京都側に重なるのかといいますと、さにあらずということなんですね。よく見ると、世田谷部分のみ避けられて、川崎側を走るようにお勧めしております。
どういうことなのかといいますと、世田谷区部分は悪路が続くから。逆に言いますと川崎側の整備状況が非常にいいからということで、狛江市から川崎に渡ったら、川崎をずっと走って、世田谷区を過ぎた大田区になったら東京都に戻れということなんですね。
まず御質問いたしますが、路面状況です。上流から下流まで順にどのような状況か、御説明ください。

◎平澤 スポーツ推進部長

「たまリバー50キロ」事業は、多摩川の土手、河川敷等を利用し、総延長五十三キロのウオーキングやランニングなどが楽しめるコースとして、都が国と川沿いの区市と連携して行っている事業で、世田谷区内は七キロ強でございます。
区内の路面状況でございますが、まず、上流の狛江市境から二子玉川緑地運動場、兵庫島公園を進み、兵庫橋を渡るまでの約三キロの区間につきましてはゴムチップ舗装とアスファルト舗装として整備しており、区が国より占用許可を受けて管理しております。
兵庫橋を渡ってからは幅員の狭いところもある二子橋と田園都市線をくぐり、二子玉川公園の前までの約一キロ区間でございますけれども、こちらは近年、国が暫定堤防として整備し、ソイル舗装と言われる土をかたく固めたグラウンドのような舗装となっており、区は多摩川遊園として国から占用許可を受けて管理しております。
二子玉川公園の先から大田区境までの約三キロの区間は、緊急河川敷道路として国が直接管理し、未舗装の土部分や幅広い砂利道となっております。

◆上川あや

三月の予算質疑で、村田委員のほうから、多摩川河川敷におりる階段が、大田区側では手すりがついて、緩やかなスロープまでついて、大変立派なものであるのに対して、世田谷区内では整備がひどい状況だというお話があったかと思いますが、おりた後の散策路についても、世田谷部分は非常にひどいんですね。

二枚目のパネルなんですが、これはどのような状況かお示ししたいんですが、二子玉川の再開発のビルが見えます。二子玉川公園の配慮のあるバリアフリーのスロープをおりてきて、では、いざ散策路というと、この状況なんですね。これは先週土曜日の雨上がりの二日後、晴れた日でしたけれども、ところどころに泥だまり、水たまりがあるということで、ここから先三キロメートル区間、大田区までこの状況が続きます。
この三キロ区間の砂利道については、平成二十年十二月の本会議で、他会派の質問に対して、区から都に整備を申し入れていくという答弁がされていますが、全く改善はされておりませんし、その後、実際に申し入れた形跡もないというふうに確認をしておりますけれども、いかがですか。

◎平澤 スポーツ推進部長

本事業の推進に当たりましては、東京都と関連する川沿いの自治体、国土交通省の京浜河川事務所で構成する協議会を設置し、コース整備や案内施設、広報等について協議、検討を行ってまいりました。
お話しの平成二十年の第四回区議会定例会での御質問には、未舗装となっているコースの整備に向け、再三、東京都による直接整備、あるいは国への整備の働きかけを要望しても実現に至っていなかった中で、引き続き東京都に申し入れ、協議会の中での検討を要請していくと御答弁申し上げております。
その後は、翌年、協議会が一度開かれただけで、協議、検討は進展しておらず、また、東京都に対する文書等での申し入れも行っていない状況でございます。
コース全体では、隣接の大田区や狛江市内のコースにも未舗装部分がありますので、区といたしましては、事業主体である東京都に対し、協議会の開催なども含めて、改めてコース整備について要請してまいります。また、みどりとみず政策担当部も協議会の委員となっておりますので、引き続き連携して取り組んでまいりたいと考えております。

◆上川あや

区長にお伺いしたいと思います。
九年前と同じ答弁なんですね。東京都にただただ要請するということで、この状況は変わるんでしょうか。上流側は既に世田谷区の手でサイクリングロードが整備されておりますし、下流側も、この国の管理区間の脇にはずうっと世田谷区立公園が並んでいるんです。区としてもしっかり積極的にこれを改善していただきたいと考えるんですけれども、いかがでしょうか。

◎保坂 区長

今のイラストも見せていただきまして、多摩川流域の首長の皆さんが一堂に会する集まりがあって、この一つながりに行けるかどうか、常に話題になって、国が管理しているところもあり、また、区が委託を受けているところもありますが、二子玉川、そして貴重な河川敷という非常にすばらしい環境を快適に歩けるように、あるいは車椅子など通行できるような、そういう改善を積極的にしていく必要を感じました。待っているのではなくて、働きかけたいと思います。

◆上川あや

働きかけるだけではなくて、区としても積極的に対応していただきたいんですね。この間お話ししていると、スポーツ担当部と公園管理、何か押しつけ合っているかのようで、どちらがちゃんとやるのかというイニシアチブがとれなかったので、きょう、ここで聞いているんです。
区としても積極的にやるつもりがあるのかどうか、上流部はもう区はやったんです。下流部もずうっとこの横は世田谷区立の公園です。区としても頼むだけじゃなくて、その整備をするつもりがあるのかどうかですよね。区立公園に対して、区民の方が車椅子でも行けるようにするかどうかというところはどうでしょう。

◎保坂 区長

平成二十年から一向に変わっていないということですので、やはり早急な改善が図られるように、区としてもしっかり現状を変えるということに取り組みたいと思います。

◆上川あや

上流の羽村市から調布市までは一〇〇%舗装済みです。下流側の大田区も一部を除いて舗装済みです。
上流の狛江市と世田谷が最悪だというんですけれども、狛江市側は一部舗装が始まりました。世田谷区の最悪、ぜひ改めるようにお願いいたします。