★安全上問題のある民有の擁壁等について、改修費等助成制度を新たに開始する予定となりました。
検討を進めてきた結果、2019年4月より通学路沿いの安全上問題のある民有の擁壁等について、改修費等助成制度を新たに開始する予定となりました。
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◆上川あや
次に、土砂災害対策について伺います。
私のたび重なる質問を受けまして、区はようやく昨年九月、世田谷区がけ・擁壁等防災対策方針を策定いたしましたが、その中身は中途半端な支援策と言わざるを得ないと評価をしています。区の支援は、崖や擁壁の崩壊に不安を抱く区民に対して専門家派遣をするとした一方で、その点検で危険な崖、擁壁だとわかっても改善を促す改修費の助成は国の助成制度が使える高さ五メートル以上の箇所以外、びた一文出さないということになっています。高さ五メートル未満の崖が区内の九九%を占めるというお話がございましたので、これで区が言う実効性がある対策と言えるのか、私は大いに疑問だと考えています。
この対策ができてから一年、区にこれまでの成果を伺いますと、専門家の派遣がたった一件あっただけだということです。この間の取り組み状況について御報告を求めます。
◎並木 防災街づくり課長
今委員お話しのとおり、方針に基づきまして、平成二十九年度より崖、擁壁の改修に対する擁壁改修専門家派遣制度、あとは土砂災害の特別警戒区域に土地を所有する区民に対して、土砂災害に対して建物の安全性を確保するための費用を出す住宅・建築物土砂災害対策改修補助金、また移転等に要する費用を支援するがけ地近接等危険住宅移転事業補助金の支援制度を実施しております。専門家派遣の制度につきまして一件、今回申請に至ったものがございます。相談件数十一件のうち一件でございますが、その他の改修補助金等については実績はございません。今後、この申請のあった一件につきまして、専門家を通じて適切な改修方法と概算工事費用の提示、提案を行いながら、安全な擁壁へのつくりかえにつながるように努めてまいりたいと思います。
◆上川あや
さきの決算質疑でも指摘をしたとおり、都内九つの区には高さ五メートル未満の崖、擁壁に対しても、改修費の助成制度は準備されています。新宿区、台東区、北区では高さ一・五メートル以上から助成しますし、その他の区でも二メートル以上から助成がございます。区でも、専門家を派遣する以上、そこで危険が確認されたなら、たとえ民有地でも助成をしなければおかしいと思うんですね。また、公共施設や避難所等につながるような道路沿いの崖、擁壁についてはしっかり支援しないとおかしいと改善を求めまして、その検討をお約束になっているんですけれども、これは進んでいるんでしょうか、伺います。
◎並木 防災街づくり課長
お約束しております内容につきましては、現在、二十九年度については職員のほうが現場を見て確認しているというところでございます。今後、具体的に調査等を行いながら、平成三十一年度以降の助成制度開始に向けて検討を進めてまいりたいと考えております。
◆上川あや
区がお約束になった実効性ですね。実効性ある対策とするには、しっかりと危険を知っていただくだけじゃなくて、改修の後押しをしっかりお願いいたします。